風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

2023 読書アワード

先日は映画アワードでしたが
今回は2023年に読んだ本を振り返る。
どの本も素敵だったな。
 
【最優秀】から
心が振り動かされたってことでは
『夜に星を放つ』 窪美澄
神の救いような、心の繋がり
繊細で切れそうな細い糸のような星の光
希望を持つのか?拠り所にするのか?
様々で見えなくなることもあるけども
天に輝く光に導かれるように人は生きるもの・。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/04/14/050154
 
【ロマンス】
心に残り続ける温かさ
『自転しながら公転する』 山本文緒
自転しながら公転し同じ場所には居る事はない世界に生きる。
幸せでなくともいい。
逆にそう思って生き、幸せな心を得る
この世界は誰もが素敵に輝けるのだ。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/04/07/045959
 
【SF】
空想こそ読書の醍醐味
妄想膨らむ
『残月記』 小田雅久仁
3篇ともに月の持つ怪しくも美しく
謎も愁いも込められた美しくも心に刻まれる
月を見上げて世界を想像したくなる物語。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/03/31/050114
 
【エッセイ】
やっぱり面白いよなぁ
『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』田中卓志 
人柄が文章から滲み出てていい感じ。
多くの山谷の出来事での瞬発力と言うか人生の選択が次に繋がってゆく
何か引きエピソードを寄せ力は天性
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/10/06/045957
 
【歴史】
歴史に引き込まれる運命を考える
『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬
原動力ともなる怒りの感情
何の為に戦うのか?
その目的が達成されたその後にどう生きるのかな?
人は人との出会い
関係の中で人生は変わる。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/09/15/050056 
 
【啓発】
元気出るなぁ~人生にスパイス
『頂きはどこにある?』 スペンサー・ジョンソン 
人生の「山と谷」
時に目標や価値観を確かなものにするにはノウハウや意識が必要なのだと実感。
向かうべき方向や道のりを見直す時間も必要
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/08/25/050104

::::2023年エントリー作品:::


『小説8050』 林真理子
いつも近くで過ごしながらも、それぞれの想いとは齟齬が生じる人と言うもの
絆を回復させるには、素直に根本にある気持ちを吐露出来るのか?
そこにあるような気がします。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/01/13/050341

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 森下典子
聴雨ってありましたが今に集中する茶道
雨の時に雨を楽しむ気持ち
雨の音を聞き分ける感性と風流を楽しむ心言葉が心に沁みました。絶好の一日となる
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/01/20/050315 

『汝、星のごとく』 凪良ゆう
何が正しい人生なんて誰が言えるのだろうか?
愛って相手の全て受け入れる思いやりのある心なのかな
愛ある人生を全うするが為に生きるって、多難で困難ことですが究極に素敵な人生だな。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/01/27/050155
 
『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 さだまさし
人が人を助けるって、出来るようで出来ないこと、想像以上に尊い行為だと思います。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/02/03/050429
 
『世迷いごと』 マツコ・デラックス
視点が鋭く小気味いいのですが
書かれた10年前と今、その人物の状況を検証すると整合性に戦慄。的中の錚々たる面子
芸能の世界でマツコが生き抜ける肝なのかも
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/02/10/05003
 
『かか』 宇佐見りん
受け入れ難い、苦しみは産まれた時のようでありしかし安住の地へ帰ることは出来ないのか
葛藤と苦悩の中で熊野への旅立ち
心の原点にあるものへと・・。
世界は輪廻するのだろうか。seabicycle.hatenablog.com/entry/2023/02/17/050053
 
『車がなくても テントがなくても はじめての“ ぷち"キャンプ 』森風美
う~ん!?イントロで終わりって感じですが
キャンプモチベーションはアップに貢献します。春キャンプ
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/02/24/050451
 
『元彼の遺言状』 新川帆立
早い展開で余計な事を考えてしまう時間はない
エンターテイメントに特化することで読ませる作品。
見事なインパクトと仕掛け、スピーディさの痛快作。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/03/03/050527
 
『人は話し方が9割』 永松茂久
基本は相手を思いやる心。
「情けは人の為ならず」って言います
全ては自分に返って来るものですよね。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/03/10/050054
 
『オードリー・タン 自由への手紙』 オードリー・タン
ジェンダーやお金、ヒエラルキー、絶望的な数々の制約をどう考えて自由な未来を手に入れるのか?ヒントが詰まった言葉の数々。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/03/17/045926
 
『黒牢城』 米澤穂信
謀反人は誰なのか?
迫る織田軍、時間と兵糧
設定の勝利ですよねぇ
そんな窮地の中で事件を推察する軍師の黒田官兵衛の存在
謎の多き歴史的決断の背景を推察するロマンに浸る。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/03/24/050000
 

ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』
新潟の広大な砂丘の出来方を想像し
広島の三角州。その痕跡から想像する地形にワクワク。
宮島は850年も前から維持された工夫
視点と地形の奥深さに興味は尽きない
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/04/21/045803
 
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子
食は幸福と同じでそれぞれの向き合い方が表れてるな
、すれ違ったこの世界
相手を思い遣る気持ちが根本?
おいしいごはんが食べれるますように
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/04/28/050218
 
『AMEBIC』 金原ひとみ
現実が交錯するのはリアルな転落スパイラル。
アメーバーのように分裂し、勝手にそれぞれが増殖する
統制のとれなくなった自身の部位・・
錯乱体験する危険性のある劇薬小説。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/05/05/071118
 
爆笑問題の死のサイズ―新聞の死亡記事で読み解く、20世紀人物列伝』爆笑問題
当て嵌まることは、どんな偉大な人であっても死ぬってことからは逃れることは出来ない、後悔なき人生を歩みたいものですね。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/05/12/050114
 
『日本再興戦略』 落合陽一
日本的な思考へ高齢化少子化、ネガティブに思えることも考え方、運用を変えることで、それに沿い活かしての発想「評論家になるな!」
日本復興と共に自分も思考をアップデート
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/05/19/062953
 
銀河鉄道の父』 門井慶喜
想いと違う現実にあっても
時代や出会いによって好転することもある
賢治を育てたのは信じて愛し続ける
大きな愛の力なのだろう。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/05/26/045833
 
プラナリア山本文緒
人間の些細な違和感がリアル
素直になれない、または剥き出しにし過ぎた気持ちだったり・・面倒ですけども
誰しもが人生を受け入れて楽しんで生きる他にないんだよなぁ
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/06/02/050039
 
『爆弾』 呉勝浩
人の心を感知する能力に長けてるのに
人間関係を築けない容疑者
社会とは断絶出来ない関係を爆破したいって衝動は分かるな。
社会が齎す恐怖に絶望すらしてしまう衝撃作。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/06/09/050039
 
『傑作はまだ』 瀬尾まいこ
やれば出来るつもりですが煩わしい先にある幸福への戸惑い。
幸せって、行動や煩わしさに比例して増えるものなのかも知れないな
関係によって幸福は二倍三倍になるものですね。https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/06/16/045849 
  
なんくるない』 よしもとばなな
避ける事の出来ない、心に引っ掛かった出来事と
自然の中で何かに導かれたように重なり癒されるってあります。
生きる源を時に振り返った方がいい
そう感じる物語。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/06/30/050016
 
『音楽は自由にする』 坂本龍一
幼少期から音楽や人との出会い
 やがて多くの芸術を生み出し
評価された作品群の中でも
最も輝く作品は本人なのだろうか?と思うぐらい
唯一無二の芸術的人生の自伝
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/07/07/050445 
 
ツイッターで学ぶ 「正義の教室」』 坂爪真吾
 自分の生きる根本となる正義をどう考えるのか?ルールなのか?モラルなのか?
客観的に分析、対応することで
モヤモヤな気持ちを解放
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/07/14/050016
 
『その本は』 ヨシタケシンスケ, 又吉直樹
その本は心情を表してたり、微笑ましく笑えたり
本って人生そのものですが・・
その本はオチで回収となるネタ振りなんですね。
人生そのもの、やっぱり本っていいな。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/07/21/050123 
 
『そして誰もゆとらなくなった』 朝井リョウ
 お腹具合の話とか日々恐怖と苦悩に催眠術も頼りたくなるな。
そんな笑える話に変換されたりして
ネタに・・作家は全てを記し回収する作家魂だ!
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/07/28/050012
 
ざくろちゃん、はじめまして』 藤崎彩織
 心の葛藤やジレンマを文章化し
出産を体験したことのない自分にも共感
ストレートに心を文章化するって
ユーモアセンスとリズム感のハイセンスエッセイ
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/08/04/050056
  
『にゃんこ四字熟語辞典2』 西川清史
 ねこの目のようなって言葉があるけど
表情豊かな猫は見てて飽きない
4文字の漢字の組み合わせって日常に嵌るもんですね。楽しめれば、無病息災、間違いなし
千載一遇の写真
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/08/11/050110
 
『うらさだ』 さだまさしと ゆかいな仲間たち
 関係ある人の証言で人柄について語られる
人柄が曲にも滲み出てるのかな
心に刺さる歌
時代や世代を超えた人の営みを優しさある視点が嵌るツボ。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/08/18/071208
 

 
『月と散文』 又吉直樹
細かな拘りが短い文章においても
又吉節ですぐに書き手が分かるような
ユーモアとセンス溢れ、細かな表現が心に沁みる
日常を味わえるような視点があれば無限に広がる想像の世界
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/09/01/045950
 
『君が夏を走らせる』 瀬尾まいこ
 面倒な事を経て深められるものって
経験しないと培われないもの
生きるってそういうことの連続
それの先にある喜びは
掛買いのない人生の宝。
経験こそ人生の財産ですね。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/09/08/050042
 

  
『99%思い通りに人を動かす心理術悪人の技法』 内藤誼人 
罠に掛からないようなリテラシーに直結
良き場面転換を得れる技。
人生をフローする浮力
現実の世界を渡るヒントとなる話は必読。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/09/22/050051 
  
『家族シアター』 辻村深月
基本的な価値観を創り出す家族
何を想い何を良しとして来たのか
多くの出来事もどう作用するかは自分次第だったのだろうな
それぞれの善悪と良し悪し
何気なく切ないすれ違いが時を経て繋がる。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/09/29/050034
 

 
『線は、僕を描く』 砥上裕將
人生と同じく心が全てを左右する。
技法も然る事ながら
出会う人の心と描く対象の生命を感じることで
人生が動き始めるのだ。
芸術は心を体を
そして人生を揺り動かす。
 https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/10/13/050020
 
『フキダシ論: マンガの声と身体』 細馬宏通
漫画を効果的に表現する
フキダシの存在と種類に焦点を当てて漫画を読むと感動もポイントが違う楽しみが広がる気がします。視点を変えて二度読みも楽し https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/10/20/050003
 
『感情は「5秒」で整えられる 一流ビジネスマンが実践 仕事はメンタルで決まる! 』 鈴木雅幸
多くの悩み仕事や人間関係、挫折などの向かい風の中で気持ちを切り替えて一歩踏み出せるならば
人生が変わる! 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/10/27/050030
 
『君のクイズ』 小川哲
極めるってどんな世界もそうかも知れないけど
そこに費やす情熱と様々なアプローチはスリリングでドラマティックでもある
作品もクイズのように謎解きながら真相に迫るワクワク
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/11/03/050016
 
『一万人の心を動かす魔法の言葉 この人と話すとなぜか元気が出る』 小栗成男
僻みなのか自分とのギャップが眩し過ぎ
ユーモアや前向きに捉えるって事が処方箋なのかも
思考の転換が必要だと実感
人生楽しくやりたいもんね 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/11/10/050010
 
『赤い月の香り』 千早茜
人の記憶と香り、見え無い様で確かに人は香りを纏い人は生きている。
もろ刃の剣で感じすぎるのもツライけども最善の選択って何でしょうね
人生の選択を問われてる。 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/11/17/050039
 
『透明な夜の香り』 千早茜
才能故の判断を下す孤独
それがどうなるのか?未来は見えない
全てはありのまま、依頼者の望むまま
それが神の思し召しなのでしょうか
正直な香りの世界へ
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/11/24/050005
 
『温かなお皿 (メルヘン共和国)』江國香織
人生と食に対する向き合い方って似て来るものなのかも?思い出と重なる食べ物
好きなものって
人を表現する時に分かり易いリトマス試験紙になり得るものですね。 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/12/01/050025
 
『猫のための家づくり解剖図鑑』
気付かない生態は欲求
少量でも食べてはダメなものとか
知ってないと危険ですもんね。
お互い健やかで幸せに共に生きて行くって
最も望むもの。
読んで良かった。 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/12/08/050016
 
『オルタネート』 加藤シゲアキ
恋愛や夢、希望、挫折や悩みや劣等感・・
不変的な青春の壁。
人生の分岐ともなる嵐のような時期に
心の振幅の大きさせる多くの事が人生を変える。
痛みもまた愛おしい 
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/12/15/050006
 
『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』古田徹也
どう謝るかで人生は大きく変わる
自分本位に考えてしまう事の大きさ
”責任、償い、約束、赦し、後悔、誠意への懐疑”
確りと謝罪を考えるって興味深い
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/12/22/050024
 
『しろがねの葉』 千早茜
絶望の中からも、留まる事無く一歩を踏み出す。
苦境にありながらも石見銀山を離れることの出来ない引力。
時と共に消える人々
多くの暮らしを経て
今も石見銀山は静かに佇む。
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2023/12/29/050205