風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『線は、僕を描く』 砥上裕將

家族を失い空虚な日々の中で青山霜介は、バイト先の展示会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会い。
内弟子になり人生が再び動き出す・・・。
第59回メフィスト賞受賞作。
 
奥深い水墨画の世界ですが
表現することは内なる感情がないと描けないですもんね。
特に水墨画は、筆墨が紙に浸潤するような画が特徴であり
知覚的・主観的に捉える世界
 
人生と同じく心が全てを左右する。
技法も然る事ながら
出会う人の心と描く対象の生命を感じることで
人生が動き始めるのだ。
 
芸術は心を体を
そして人生を揺り動かす。