生きる事に飽きてしまった狸穴勇介
生まれ故郷の港町で邪見にされながらも、ただ1人だけ笑顔で接して女と出会う。
自暴自棄で人生を終えるかのように自堕落に生きる主人公。
彼は「生きていく意味とはなんなのか・・・?
なにゆえ私はこの世に生を受けたのでしょうか?」
と神に問う。
出て来る普通そうな登場人物も性に溺れ自殺し破滅。
諦めの漂うこの物語
場末の雰囲気で咽そうなぐらい
空虚で虚ろな日々
そんな気持ちに陥ることも人生ありますよね。
心を通わせた女性も不倫
子供にも拒絶され
呪うように叫ぶ姿。
あまりにも救いの無い映画でありますが
それはそれで、ある世界なんですよね。
成功や向上を良しとする社会に対して
意図しない人生を送り
報われない人々は必ず存在します。
それであっても人は生きてゆく。
それでいい。
それが人生なんだと強く思う。
時にそんな人生を立ち止まって考えることも大事ですよね。