風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

#映画レビュー

『凶悪』

死刑囚が他にも3つの殺人を告白ジャーナリストが首謀者を隠された殺人事件を明るみにして行き・・。ノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」を映画化。第37回 日本アカデミー賞(2014年)優秀監督賞:白石和彌優秀脚本賞:高橋泉 白石和彌優秀助演男優賞…

『ブレット・トレイン』

運の悪い殺し屋レディバグの今回のミッションは東京発で京都に向かう新幹線でアタッシュケースを盗んで次の駅で降りるという仕事のはずだったが・・・。 『ブレット・トレイン』の原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』で先に原作を読んだのですが『マリアビ…

『はちどり』

韓国を舞台に14歳の少女ウニの友人、学校、家族、将来理不尽な社会への違和感に揺れ動く思いと塾の女性教師ヨンジとの交流と・・。第69回ベルリン国際映画祭ジェネレーション14プラス部門インターナショナル審査員賞グランプリ受賞作 社会への閉塞感って学生…

『PLAY 25年分のラストシーン』

マックスはビデオカメラで日常を撮り始め溜まった25年間。仲間たちと過ごした撮り続けたビデオの映像編集しこのラストシーンを準備する・・・。 本当に撮影したと思われる過去のリアルな映像共に生きた仲間の成長と人生 誰しもが物語の主人公であり唯一無二…

『ヘイトフル・エイト』

雪嵐に見舞われ、ためわけあり男女8人は身を寄せた山小屋で一緒になる。意外な正体が明らかになるにつれ・・。クエンティン・タランティーノ監督のミステリー西部劇第88回アカデミー賞:作曲賞受賞。 バイオレンスや差別、犯罪、それぞれのエゴを他者に投影…

『燃えよ剣』

幕末、幕府の権力を回復させようとする佐幕派と討幕派の対立が深まる。徳川幕府の意向で新選組を結成し、新選組副長・土方歳三は討幕派の制圧のため京都の治安を守ろうと奮闘す。大政奉還の後も激闘の土方歳三は・・。第45回 日本アカデミー賞(2022年):最…

『おとなの事情 スマホをのぞいたら』

年代も個性もバラバラの3組の夫婦とひとりの独身男スマートフォンに届く電話やメールを公開するゲームをすることに・・。イタリア映画「おとなの事情」の日本版 イタリア版を先に観たのですが『おとなの事情』https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/ent…

『キャメラを止めるな!』

フランスでの映画撮影中現場ではワンカット30分の日本人プロデューサーオーダーもあって上手く行かないで大混乱。ドタバタに伏線回収の撮影は成功するのか!?日本映画「カメラを止めるな!」のフランスでリメイク。 ワンカットを成功させる為に奮闘するこ…

『Mr.ノーバディ』

家族にも期待されてない冴えない親父が、実は仮の姿。チンピラにぶち切れて大暴れれするも戦いは巨大な悪との大激突へと繋がるハードボイルドアクション。 あぁ~痛快!世の悪をぶっとばす。刺されたり殴られたりダメージはあるものの家族を守り、絆に救われ…

『キングダム2 遥かなる大地へ』

春秋戦国時代の秦。玉座奪還から半年後に隣国・魏が秦への侵攻を開始。魏軍に占拠された丘の奪還を狙う縛虎申(ばくこしん)と激突その戦場で信は同郷の尾兄弟や伍長、謎の人物・羌かいと共に、五人組を組み戦う・・。「キングダム」の続編。 壮大な兵隊と広…

『その日、カレーライスができるまで』

アパートの一室で結婚記念日に向けてカレーを作る男と家族の絆を描いた物語リリーフランキーの1人芝居。 息子の写真に語り掛け、今はそこに居ない妻の為に三日前から作るカレーラジオから語り掛けられる言葉と読まれるメッセージ 過去を後悔してしまう一人の…

『トップガン マーヴェリック』

エリートパイロット養成学校トップガン前作から時は流れ伝説のパイロットとなったマーヴェリックは過酷なミッションの為に教官として赴任。前作でマーヴェリックの相棒だった亡くなったグースの息子ルースターの姿もあり・・第46回 日本アカデミー賞(2023年…

『コーダ あいのうた』

コーダとは(CODA / Children of Deaf Adults)耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものことでそんな両親と兄と暮らす女子高生のルビーは家族のコミュニケーションを手助けし家業の漁業を手伝っていた。ある時、ルビーは音楽顧問の教師か…

『テッド2』

テッドがバイト先のスーパーで知り合ったタミ・リンと結婚。ラブラブだったのにテッド夫妻は大ゲンカ。テッドは危機を乗り越え子供を持つことを決断。しかし政府はテッドは人ではなく物であるとされ・・・。 マイノリティへの差別権利を勝ち取ることを目指す…

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』

尾道の海辺にある映画館が閉館最終日に「日本の戦争映画大特集」の興行を行う観ていた若者3人は突然スクリーンの世界に導かれ・・・。大林宣彦監督の20年ぶりの故郷・尾道で撮影され劇場公開を前に大林監督は20年4月10日に他界し本作が遺作となった。 撮影構…

『峠 最後のサムライ』

大政奉還によって武士の世は終わりその後を良しとしない幕府側、官軍側に別れ戦いが始まる越後長岡藩の中立と独立を目指す河井継之助の奮闘。 昨年読んだ 河井継之助の話『知られざる幕末の改革者 河井継之助』 稲川明雄https://gotoblueseabicycle.hatenabl…

『梅切らぬバカ』

自閉症の息子と高齢の母親が暮らすご近所さんやグループホームでの日々の中で築かれる日々。 親子の暮す一軒家から伸びる梅の枝に象徴されるように視点の違いで大切な存在であったり何も思入れを知らない人間には通行を阻害する物だったり実を着ける逞しい存…

『ハケンアニメ!』

一番成功したアニメをハケンアニメと言う監督デビューの斎藤瞳と裏番組でライバルの天才監督の王子千晴「覇権」を取ろうと熱きアニメ制作現場の争いを繰り広げ・・。 ワークライフバランスとか言われる昨今プライベート優先を吉とする空気の中でそんなのもの…

『キセキ あの日のソビト』

歯科医師で顔出しを一切しない「GReeeeN」楽曲「キセキ」の誕生までの実話がもとになっている映画 人が世に出るのは勿論才能も必要ですが何よりも惹き付ける力所謂”持ってる”人って何が違うのだろうか? 苦悩し自らのバンドは空中分解した楽曲をプロデュース…

『Gガール 破壊的な彼女』

超高速で空を飛びNYの危機を救う“Gガール”とサラリーマンの男性との恋。Gガールのプライベートでは嫉妬から暴走しゴタゴタし・・・。アクション、ラブコメコメディ。 人々を救う救世主と俗世的な二面性乙女心とお下品な下ネタ満載でアクションからエロ、ラブ…

『すばらしき世界』

三上は人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯。何とか社会復帰しようとする三上を支える保護司とテレビ取材する津乃田と吉澤彼の人生に否応なく迫る現実社会に・・。第45回日本アカデミー賞:作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、照明…

『偶然と想像』

偶然と想像が広がる異なる3編の物語「魔法(よりもっと不確か)」:2年前に別れた元カレと友達が知り合い・・「扉は開けたままで」:大学教授と罠を仕掛けようとする女子学生の遣り取りで・・。「もう一度」:仙台で20年ぶりに再会した2人の女性は実は二人の…

『ハスラーズ』

デスティニーはクラブで働きラモーナと出会う彼女たちがウォール街のセレブサラリーマンたちから大金を得てハッピーに暮れしていたがリーマンショックによって一変大金をだましとる計画を企てる実話をベースの物語。 勿論、騙す行為は悪いのですが職に就けず…

2022年 映画アワード大賞

勝手に2022年に観た映画アワード今年も振り返るといろんな映画に出会ったなぁ感謝と共におさらいします。 【最優秀】は一番心を揺り動かされた作品を選ぶとーこの作品!『劇場』振り返ると今なら上手く行く恋愛への想い時が過ぎてそれぞれの想いがあり立ち去…

『悪人伝』

ヤクザの組長チャン・ドンスが連続無差別殺人鬼に襲われるも一命をとりとめたドンス犯人捜すヤクザと警察は共闘して犯人を追い詰めて・・。 荒っぽい暴力シーンと殺人鬼の不気味な怪奇さ同じ悪でも理由なく無差別に殺す殺人鬼とは一風違いますよね。 何事に…

『ラスト・クリスマス(2019)』

トラブルの多き女性と謎の青年の恋の行方と正体とは・・。 ワム!の「ラスト・クリスマス」をモチーフにしたラブコメ。 今年もワムのラストクリスマスを聴くだけで気分はクリスマス。 思い出すと素敵な思い出よりも ぼっちな一日を過ごすこと多かったな 現実…

『ラスト、コーション』

1942年日本軍占領下の上海で抗日運動家のスパイ、ワンは動向を探り命を狙う日本軍傀儡政府のイーとの危険な駆け引きの顛末は・・。第64回ベネチア国際映画祭:金獅子賞;オゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞。 命懸けのスリリングな展開の中で思想や損得を超え…

『イエスタデイ』

イギリスに暮らすシンガーソングライターのジャックは全く売れずに夢を諦めかけていた。しかし交通事故後に目を覚ますと「ザ・ビートルズ」が存在しない世界に・・。 ジョン・レノン好きなので面白い設定に想像が膨らむ!しかし今聴いても名曲の数々がシーン…

『鳩の撃退法』

小説家・津田伸一は津田とコーヒーショップで出会った後に失踪した幸地秀吉と亡くなった古本屋の爺さんから偽札を譲られるバイト先の社長や偽札事件の謎と街の裏社会のドン倉田健次郎とは・・。 構成が凝っていて作品中フィクションなのか?事実なのか?誰が…

『ドライブ・マイ・カー』

舞台俳優で演出家の家福。妻の秘密を知り、妻には言い出せずに妻はこの世から去る。家福は、愛車のサーブと共に広島で演出を手掛け・・カンヌ国際映画祭第74回:脚本賞NY批評家協会賞第87回:作品賞ゴールデン・グローブ第79回:外国映画賞LA批評家協会賞第4…