風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『自転しながら公転する』 山本文緒

都は実家に戻り、地元のモールで店員として働く
上手く行かない仕事、恋愛、家族の世話、友人との関係。
自転しながら好転する都32歳。
 
効果的な構成でプロローグとエピローグでぐっと好感度と満足度が上がる。
ホントいい作品だったなぁ~
 
女性でモールで働き、数々の思い悩むことが
地方で男の私にも共感して嵌り魅力的
 
あの彼氏の言いたいことも分かるし
都の気持ちや都の親にさえも同時に共感出来るって不思議な体験。
 
人間としての心の揺れを
その立場だったらそうしてるかも?ってリアリティある所、なんでしょうね。
 
自転しながら公転し
同じ場所には居る事はない世界に生きる。
 
幸せでなくともいい。
逆にそう思って生きて、不安から解放されて幸せな心を得るって感じかな
 
この世界は誰もが素敵に輝けるのだ。