風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

2017年 今年観た映画鑑賞アワード。

昨年もいろんな映画を観たなぁ~
振り返る2017年に観た映画

◆最優秀賞◆はこれかな
前後編ですが・・
重厚な人間ドラマは印象深い
後日談がこれまた胸に迫るのようねぇ~

『64-ロクヨン- 前編』
ひとりの人間の心にも複合した想いがあるのに
複数の十字架を背負ったそれぞれが人生で再び交錯すると
何をすべきなのか?
深い世界に引きずり込まれました。

『64-ロクヨン- 後編』
あのラストのとんど焼きや
執念の川辺リの夕日射す傷だらけの公衆電話機にすら哀愁を感じる
素敵で印象的、そして象徴的な絵でした。
一念岩をも通す
三上の家族に平穏な日々が訪れるといいですね。
重厚な人間ドラマでした。

◆映像大賞◆はこれかな
レヴェナント:蘇えりし者

人間自体がいかに不純で卑劣な生き物であるのか?
美しく厳しい自然との対比が見事。
動物の生肉を喰らい
復讐が生きる拠り所となった男が見たラストとは!
胸に迫る迫真の演技と共に芸術の世界。
全て神が意図した罪深き創造物な気さえして来ました。

◆好きな作品大賞◆
こう言うの好きなんですよね
笑えて泣けて切なく後味もよい

『orange-オレンジ-』
別の世界がパラレルに展開し、同じように生きてると考えると
人が人を想い人を愛する話は素直にいいなって心を動かされます。
ラスト近くのオレンジに輝く丘で見える風景を想像する。
きっと今後の人生を輝くものにする宝物になったことだろうな。
青春フォーエバー!


◆エンターテイメント対象◆
シン・ゴジラ
もしゴジラがここに上陸したら
世界はどう動き
自分はどう対応するのか?
妄想する世界に浸る喜び。
想像が作品の世界を広げ
心踊り楽しむってことに繋がる。


◆企画大賞◆
ただ喋ってるだけだけど、わびさびあり・・こんなのもありだな
『セトウツミ』
ふと思い出す会話。
あの場にしかない空気。
時を隔てようとも
想い馳せる素敵で貴重なシーンだったんだな。
こんな青春があってもいいよねと
思い出す青春映画。


◆エグ大賞◆
何だか内側に迫るものと後味の悪さ・・
リリーの演技がこれまたよろし
『野火』
神も居ないような世界には涙もなく
淡々とグロイシーンと人のエゴ、真っ黒の感情が露わになる
そこには大義もなく、己の為だけに命を繋ごうとする極限の姿
これこそ究極の反戦映画。


◆元気出るわ大賞◆
観ててパワー湧く作品ってありますよね。
海を渡り夢を強く持ち生きてく人って観てて元気出るわ
『ブルックリン』
苦労を受け入れて夢見るた道を進むことを人々の清々しく力強い姿に感動。


昨年の映画を振り返るといい出会いがありました。
今年も素敵な映画に巡り会えるといいなー。


以下ブログ日記にエントリーした作品。

『リトル・ランナー』
下ネタの笑い、勇気、友情、愛情
いろんな要素を詰め込んだお話しー。
少年の一途な想いとラストへの展開は後味のよし!

バクマン。
「友情、努力、勝利」という、週刊少年ジャンプの三大原則を自ら達が現実で貫く姿。
日本男児の心を鷲掴みする戦士の夢と漫画道に活躍に胸躍ったぜ!!
あっぱれな漫画道に感動すらします。

『岸辺の旅』
あの世とこの世は別世界って思ってましたが
この映画は世界は分かれてるものの
地続きであり今の生き方があの世での成仏に繋がるもので
そして何よりも想いを残すことなく生きることって
成仏する本人にも愛する人にも必要条件ですね。

『マーシュランド』
モヤモヤした気分になりましたが
伏線が多過ぎて何が真実なのか?
混乱するような作品。
どっちともとれるラスト。
見終わった後にも映画の余韻に浸る
やっぱりこれって映画好きの心を尽いてますね。

『Re:LIFE~リライフ~』
いつでも人生のチャンスと再構築は出来るし
そこにユーモアがあることでより好転する人生。
私も人生の素敵なシナリオを描けたらなって思うような作品でした。

スクール・オブ・ロック
細かなギャグやら劇中の楽曲も
AC/DCブラック・サバス、ディープ・パープル、
そんなハチャメチャなことの連続ですが
大切なことはちゃんと押さえた授業
それぞれに色めき輝く人生。
いいね。人生にロックンロール魂!


『らくごえいが』
ちょっと人情もあったり
その機微がやっぱり落語。
実験的映画なので
談志曰く「落語は人の業の肯定」と言いますが
まさにこれも業の肯定として温かな目で観たいものです・・
落語聴きたくなるから成功してるのかも?


(500)日のサマー
ここで運命を信じないと言ったサマーが
運命を感じ一気に違う人と結婚する変わり様。
やっぱり運命を味方にするには
タイミングと切っ掛け、そしてなにより勇気と思い込みが全てって気もしますね。

闇金ウシジマくん
人の心を無視したエゴ丸出しの周りの人間のクズっぷりが
これまた滑稽なんですがこれまた本人は気付かない。 
何が一番大事なのか?
逆説的に見えて来て面白い。

『Dearダニー 君へのうた』
途中の支配人との掛け合いも良かったし
待合室に待つ彼と希望あるラスト。
やり直したい人生を考える。
生きてるならば遅くはない!
人生は切っ掛けで何時でも
きっと変われるものなのだ。

アイアムアヒーロー
何をやってもダメ男が頼れる強い男になる姿。
ゾンビのコミカルさと感染する悲劇
恐怖と笑いってギャップがまたこういった作品では大事ですね。

僕だけがいない街
あの正義のヒーローのお面
それから、この物語が始まったんじゃないだろうか?
分からいものを信じること
明日や正義を頑なに信じることで助けられる人々

『オデッセイ』
この悲劇は世界に注目され絶望される中
不屈の男が創意工夫し、仲間を信じ危機を乗り切る。
こういうヒーロー像ってアメリカ人好きなんだなぁ

闇金ウシジマくん Part2』
人の欲望は様々ですが
仲間を裏切り、人の不幸を顧みることなく
己の欲望に忠実に生きる登場人物のクズ具合が痛快でありながら滑稽。

『人生スイッチ』
凍りつく話の波状攻撃。
こんな激しい感情の爆発の連発
やっぱりラテンならではのノリですね。

式日
映像も水浸しの床に赤い傘と赤いろうそくが一面に並ぶなど
真の愛に目覚めていく過程を叙情的に描写。
この作品に流れる独特の緊張した空気。
唯一無二の世界はさすが庵野監督ですね。

世界から猫が消えたなら
何だかそれぞれ誰一人が相互に無くてはならないものがあるからこそ
自分の存在があるって事実。
この世界も同じように
人はそれぞれの関係あって存在しうるものなのだ。
それを感じこの共有した時間に刹那を感じる。
何気ないこの時間も一期一会ですね。

『幸せになるための5秒間』
切っ掛けとなる瞬間
それは自分のことを忘れて
誰かの為に一心不乱に生きれる瞬間があれば
まだまだ自分の時を刻むことが出来るんじゃないでしょうか?
他者の為に生きることで自分が救われる瞬間。
その時、心の温度が上がる気がします。

マネーモンスター
このマネーに潜む人の野望を通して見える人と暗部
あらゆる所にある人の業。
金があろうがなかろうが
この向き合い方で見えるものは象徴的な最たるものですね。

ハドソン川の奇跡
正しい事を行えば黙っててはダメなアメリカ社会
自分の正当性を証明し、明白にハッキリさせるアメリカの正義を
正面から受けて王道を貫く姿はさすがキャプテンですね。
この背景や乗客の表情や見事なCGや展開
オスカー俳優T・ハンクスに
外れなしのC・イーストウッド監督ですからね。
間違いなし!
勇気と正義が明らかになる話の流れ
助かった命の事実に鳥肌すら出るような静かなる感動に包まれました。

『キャロル』
「人に惹かれる理由や嫌う理由はわからない。その人に惹かれるか、惹かれないかだけ」
人が人に出会い、恋に落ちるのは理屈じゃないんですね。
内容や台詞以外にも
脇役の意味深な言葉に加え当時のクラシカルで素敵なファッションや映像
キャロルの身の熟し、細部に拘った流石の演出も相まって
心に残るラストといい名作と思う。

心が叫びたがってるんだ。〈2015年〉』
人で傷ついた心は
人で癒され
そこから再び自分の力で立ち上がるものですね。
それぞれに影響し合うクラスメイトの存在
苦悩の日々は辛いけど乗り越えた時
成瀬順はより素敵な人生を送れるんじゃないだろうか?

『ぼくとアールと彼女のさよなら』
グレッグとレイチェルが心を通じ合い
しかし、別れが決まった、絆はあまりにも切ないですよね。
印象的ないいシーンが思い出される秀作。

『ヤング・アダルト・ニューヨーク』
実は全てそれは野心の強いジェイミーの仕組んだ所であり
野心による動機って所もこれまた面白い。
コミカル風味なオチもありましたが
笑いに含まれる核心を尽いた鋭い所はさすがハリウッド作品。

『捨てがたき人々』
成功や向上を良しとする社会に対して
意図しない人生を送り
報われない人々は必ず存在します。
それであっても人は生きてゆく。
それでいい。
それが人生なんだと強く思う。
時にそんな人生を立ち止まって考えることも大事ですよね。

『ロード・アップヒル
アンディは「ツールで優勝したとしてもしなかったとしても、人生は続く」と言う。
2014年に引退し
彼はどんな人生を送ってるのだろうか?
レースが終わってもそれぞれの人生は続く。
華やかなツールの裏にあるドラマはよりツールを輝けるものにする。

『ルーム』
報道される事件の先を考える
いい切っ掛けになりました。
人は人を想う想像力が必要なのだ。

『SCOOP!』
それが良くもあり悪くもある
矛盾と無秩序が人の世なんですよね。
割り切り走り抜けた生き様は痛快エンターテイメント。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
個人の不遇と明暗を遥かに凌駕する偉業。
国家存亡の危機を救った
彼の偉業は間違いのない事実。
もっと称えられてもいいんじゃないかな。
個人の数奇な運命と反して歴史を動かした男の人生を想う。
社会とは感情の支配する生き物なんですね。

海街diary
人が寄り添うことの愛しさ
寄り添う家族の温かさ
姉妹と海辺の街の空気感が
私の住むこの街とどこか似てて
心の穏やで温かに
抒情的に描かれてて
映画を観てると絆っていいなって思う作品。

『ワタシが私を見つけるまで』
自分がどんな人間なのか?
それに気付かず自分の求めるものだけに求めると
そうなるのかな
どこに、誰がじゃなく、 
自分探しの答えは自分の中にあるんじゃないかな?
開ける世界と関係
そんな瞬間は尊い

疑惑のチャンピオン
背景には何だか闇が深い気がしますが
これからどれだけ、不正を排除して
見る側の懸念を払拭出来るのか?
最近の自転車界はクリーン化を徹底してやってますが
この結果がこれからのレースの盛り上がりと繁栄に繋がるんじゃないかな。


『日本で一番悪い奴ら』
人類が文化を持ってから延々と続いた集団的体制はないのとおなじで
個人の悪を糾弾で終わってはスケープゴートにされた人間は無駄死にだな。
恐ろしき組織の非情さと個人の愚かさが引いてみると滑稽。
組織になるときに人は細心の注意を払わないとならないですね。

『怒り』
信じたい気持ちとの葛藤で
人はいつも迷い彷徨う
その先に思う未来があることを願いたい。
悩める子羊を救いたまえって!!

『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
子供だったから分からなかったことや
しかし大人で理解がある故のであるがこそ言えないことも
人との関係って微妙で繊細なですよね。
人の心の機微が重なり溢れ出る瞬間の切なさ
挿入曲「secret base ~君がくれたもの~」がこれまたピッタリでぐっと胸に来ました。
誰しもがある柔らかき心の昔の想いを思い出す。

『二重生活』
人の性ってものが
理解することと幸せに生きることと繋がらないやるせなかさが
教授の姿からもあの一家からも主人公からも感じ
摩訶不思議なものですね。
だからこそ、人を研究し生きる価値があるのかも知れないな。

ペコロスの母に会いに行く
不安を凌駕し希望が心を支配する未来
心を支える明日を感じる作品は
時間を経て心に染み入る。

『湯を沸かすほどの熱い愛』
「・・逃げいないで・・」と娘に言った言葉そのままに自分の人生も逃げない
どうであっても、受け入れ進む姿は娘への今後に生きる糧になるだろう。
ラストシーンの集まった人々
彼らもまたそれから逃げないで向き合う。
湯を沸かすほどの熱い愛があれば何事も超えられる。
いい余韻が胸一杯に広がる。

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』
テンポのある展開と凸凹コンビ
イケイケ人生でぶつかった壁を何でもないように前に前に進む二人
そんな力溢れる作品で元気がない時にいいかもな作品。

闇金ウシジマくん Part3』
人の振り見て我が振り直せ!教訓は数多いものです。


海賊とよばれた男
「國岡のモンよぉ!油持って来たけぇ」
「いっちょやってやろうやないか!」
威勢のいい主人公の言葉を思い出す。
時代を超えて熱き魂
ひとつの企業が日本を背負ったぐらいの気概を持って生きた男
未来に繋ぎたい物語。


『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』
何もしない平坦な天国が地獄とは
現生もそのままの延長か!?ってオチがいいね。