風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『温かなお皿 (メルヘン共和国)』江國香織

食事にまつわる12の物語からなる短編集。
「子供たちの晩餐」「晴れた空の下で」
さくらんぼパイ」「藤島さんの来る日」
「冬の日、防衛庁にて」「朱塗りの三段重」
「コスモスの咲く庭」「ねぎを刻む」
「南ケ原団地A号棟」「夏休み最後の日」
「夕暮れ時」「笑顔は百もの言葉になり」
 
人生と食に対する向き合い方って似て来るものなのかな?
自分を振り返っても嵌るようなありましたし
 
ここに出て来る家族の関係や年老いた夫婦
ねこや好きだった料理などなど
 
思い出と重なる食べ物
好きなものって
人を表現する時に分かり易いリトマス試験紙になり得るものですね。
 
短編ながらもいろんな料理描写に満たされる
御馳走様でした。