風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

2016年 様々な本読んだもんだ!読書 アワード!!!

映画と同じく今年も様々な本と出会いました。

時を超え場所を超えイマジネーションは無限大
心熱し時に冷却し、本は素晴らしい!


今年を振り返る。
読書アワード

◆ベストエッセイ

『それでも前へ進む』 伊集院 静

老婆の言った「哀しみにも終わりがあるものなの・・」など
素敵な言葉に共感、巡る人生の中で人と人の関係にある未来。


◆ベスト自己啓発

『伝え方が9割 2』 佐々木 圭一

この法則を検証すると
世の中のヒットしてるものに当て嵌めると
よく嵌ってるんですよね。
いいものは実践して、よりよき日々を送りたい。

目から鱗本。

◆ベスト哲学

『幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII』  岸見 一郎 ・ 古賀 史健


”尊敬””信頼””愛情”のワードにある背景。
誰に接する時でも敬意を持って接してますか?
敬意によって変わる心と思考
信用と信頼との違い、愛情の在り方は人生を変える。


◆ベスト青春小説

『流』 東山 彰良

「人には成長しなければならない部分と、どうしたって成長できない部分と、成長してはいけない部分があると思う。
その混合比率が人格であり、うちの家族に関して言えば、最後の部分をと尊ぶ血が流れてるようだ」
新たな継承が次世代と自身の人生へ
まさに”流”!ちょっと余韻に浸りたいぐらいな素敵な青春骨太物語。


◆泣けるベスト

『君の膵臓をたべたい』 住野 よる


振り返るすべてが宝物ですよね?
見えないリミットがそれぞれにあることを意識して
涙を拭いて!明日を!
人と大切に接したいー。


◆ベスト恋愛
『小説 言の葉の庭』 新海 誠

そんな美しい出会い
万葉集の一遍と共に
太古から変わらない人との出会いと言う奇跡。


◆ベスト絵本

『じゃあ君が好き』 ヨシタケ シンスケ

誰にでもある何気なく
素敵な日常に目を凝らせたくなる。


◆ベストオブベスト

『波に乗る』 はらだ みずき

それぞれに理由があり
意思を持って日々を過ごし
人生を全うするんですよね。
人との関係を大切にしたい
人生の話をしたい


◆エントリー作品

ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』 村上春樹


当時のスコットの置かれた情勢と編集者の関係
困窮した経済状態とゼルダの病
その精神状態までを考慮すると作品をより深く感じ作品の頷ける。

『たった、それだけ』  宮下 奈都


深く考える機会があると
人々の記憶からは消えるよくあるようなニュースにも
重過ぎる物語りが存在するものですよね。

『ニッポンのトリセツ 外国人向け日本観光ガイドブックには何が書かれているのか?』


「日本の常識は世界の非常識」と言った評論家がいましたけど
まさにそうですね。
日本におけるマナーやしきたりに慣れた過ぎ
気付かないことって多いな。
日本の良い点、悪い点を再発見できる本。

『新品本/マンガですぐわかる!ピケティと21世紀の資本論 格差の本質とこれからの私たちがやるべきこと』 安部徹也


長期的にみると、資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きい。
その結果、富の集中が起こるため、資本から得られる収益率が経済成長率を上回れば上回るほど
それだけ富は資本家へ蓄積される。そして、富が公平に分配されないことによって


『メタモルフォシス』 羽田 圭介


快楽のブラックホール
光をも歪ませるぐらいの恐怖と同じくらいの甘美がある
そんな不気味な怖いもの見たさってあるー
表現の力量はすばらしい

小泉今日子書評集』 小泉今日子

彼女のフィルターを通して見える世界を
自分はどう見るのか?
気になっていくつか読んでみたい本をピックアップしました。
さて、読むのが楽しみだなぁ~
本が読みたい。どんな世界があるのか?楽しみそう思う書評っていいね。

『病気の9割は歩くだけで治る! ~歩行が人生を変える29の理由~ 簡単、無料で医者いらず 』 長尾 和宏

体の仕組みは太古から同じなのに生活は大きく変わり
そのギャップが病と言う形で表れてるとも思えますね。
人間の根本的な仕組みを活かしたアプローチこそ
日々出来て続けられることなんじゃないかな?

『フォルトゥナの瞳』 百田 尚樹


バタフライ効果の話がありましたが
蝶の羽ばたきが台風になるような
そんな連鎖を考えると足が竦むなぁ・・。
やはり謎であり
ある信条なしに関わるべきではないのは確かな気がするな。


『紙の月』


何かに救いを求めたい。
いや、落ちて行く甘美に身を沈めたい。
複雑な心理が沸き上がります。


『桐谷さんの株主優待生活』 桐谷 広人

人によって哲学があり生き方を反映する投資。
この桐谷さんの生き様が時間を守ることや
お金の為に自転車で移動し優待を屈指しての日々


『上手な「悩みの整理」術』 諸富 祥彦

少し長いので結論だけなんですが・・
「・・相手は自分の都合で生きてはいない・・」
これが全編に渡って気付くことになる悩みの整理法
悩みは誰にでも必ずあるものですが
整理すれば心も軽くなりますもんね。


イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)』 乾 くるみ

不器用で人を悪意なく傷つけたりしたに違いないな。
通過儀礼を言えばそうなのかも知れないけど
恋愛小説ではなくミステリーなわけだ。
検証の為に二度読みたくなるわ~


村上海賊の娘 上巻』 和田 竜


先日走った”しまなみ海道
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/63626278.html
ここが舞台で昔を感じて走るとより楽しく走れて
風景に趣を感じるものです。
当時の覇者となろうとする信長を敵にまわし
海戦で一泡吹かせようとするのと
この娘の女らしい一面もあり
それぞれのキャラクターが活き活きとエンターテイメントだなぁ
歴史は俯瞰するとエンターテイメントなんだと改めて思う


村上海賊の娘 下巻』 和田 竜


主人公、景の天真爛漫な心のままに行動する姿が
絶望的な事態を打開し
海を泳ぐ魚のように自由で力強い生き様は
痛快で爽快な島を抜ける風のようでした。


『マネーと国家と僕らの未来』 ハッカーズ/ 茂木 健一郎/ 堀江 貴文/ 金杉 肇

通貨の発行権を持つ国家の存在
それを飛び越えるビットコイン
国家の機密が開示されてしまったウィキリークスの存在に似て
象徴的なものかも知れないですね。
雑談な感じの軽い内容ですが
トレンドの風を感じるにはいい。


『謎の毒親』 姫野 カオルコ


自分の親ってちょっと変な所あるよなって
誰にでもあっりそうなことかも知れないけど
その妙な生態が心に残ってたりするもんですね。
相談って解決した部分と
誰かに言いたいって部分があると思うけど
これだけ詳細に怪奇な事件を論議し考察すると
心も晴れるかもね


『スクラップ・アンド・ビルド』 羽田 圭介


人の深さと感情の在り処を今一度、考えることになった作品。
表に現れる感情と相反する本心の対比
健斗のトレーニングによって鍛えられた体とメンタル
それと呟きと嘆きの対比がコントラストとして浮彫にする。
まさに人の一生は”スクラップ・アンド・ビルド”なんですね。


『窓の向こうのガーシュウィン』 宮下 奈都


ガーシュウィンの「サマータイム」が幾度も出てくるんですが
私も好きなジャズスタンダード。
あの美しいメロディとその歌詞にある状況
実は裏腹な現状が安らかに眠るように夢見る点においては
素敵なんじゃないか?とさえ思えるなぁ

『つまをめとらば』 青山文平


男の哀愁と女の現実を描き
その機微の中にある陽だまりのような”ぽっこり”がある
年老いた男同士の”間”
長い間の間を埋める会話や静の中に
お互いの心使いを感じるのが
この作品の素晴らしい美点。

『職業としての小説家 (Switch library)』 村上春樹


はたまた、小説家になる切っ掛けの神宮球場での閃きやら・・
作品の変遷による微妙なスタイル変化など・・
フリークならこんなの本人の語られる話はヨダレもの!


『バベル九朔』 万城目 学


面白いなぁー
突拍子のないようで現実を表現する。
そんなファンタジーで冒険もいいかなー。


『アカガミ』 窪美澄


どうすればお互いが繁栄するのか?
制度研究は今も世界中で議論され
実験的国家も数多く存続し試行錯誤に世界。
歴史の闇は繰り返すものですね。


村上さんのところ』 村上 春樹

信者心理って改めて書きながら思ったけど
些細な一挙手一投足に嵌るものでー
考えたらリスペクトする存在って
新たな世界を開拓し体得するのに必要な存在かも知れないですね。


ライオンハート』  恩田 陸


17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。
時を越え、空間を越え、何度も出会う。
そう考えるとこの壮大な出会いと別れのドラマは
シンフォニーのようであり
音を奏で一つの作品になる。
一瞬に永遠の未来を感じるって素敵だな。


『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』


原因論と目的論の話がありますが変わりたいと思うならば
断然に目的論による思考
人生に影響を与える思想に触れ
この哲学を受け入れるときっと心豊かに生きれる本となるはず

『悪の力』 姜尚中

実のところ「誰かと繋がりたい」という叫び声
絶望して「この世界が消えてしまえ」とか「自分の存在を消してしまいたい」って
自己破壊衝動は確かにあります。
”悪”について考えること
それは第一歩を踏み出すことかな。 

『【悲報】本能寺で何かあったらしい…… 光秀ブログ炎上中! 歴史Web2.0 』 藤井青銅


考えるとネット文化は明らかに人の行動パターンを変えましたね。
昔からインターネットってメディアがあったなら
織田信長坂本竜馬達はどんなブログ、掲示板、HP、SNSに作ったのか?
パロディですが史実に基づく内容で現代感覚で頭にすんなりと入る面白本。
産業革命以降の革命とはよく言ったものです。
もし、あったらならば・・
そのIf想像すると楽し! 


『また、同じ夢を見ていた』 住野 よる

それぞれパラレルに展開する人生が
それぞれに幸せを求めて再起する姿
未来に込められた願いが心に沁みる。
現代なのにノスタルジーも感じる素敵な物語。

『ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する』  スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー,訳 望月 衛


著者のD・レヴィットさんは、「経済学とはこのインセンティブを研究する学問」と言ってます。
国内においても政策に利権や利害が優先される日本には
この思考が欠けてるような気がします。
社会の暗部が明らかになるヤバい経済学の論理
割に合わない非合法活動にならざるを得ない人々の存在をも浮彫にする視点 
経済学は興味深い。

『カエルの楽園』 百田尚樹


良心的な愚かさが何を齎すのか?
自己満足の平和の先にあるものはが何であったかー?
社会と言うものは個人であっても国家であったも
基本は同じ、相対する者との関係において
成立するものであり、決して自己満足であってはならないってことだ。


『黒笑小説』  東野 圭吾


面白いなぁー
社会を俯瞰で観ることで
笑いに素敵に変える物語のマジック。


みうらじゅん宮藤官九郎の世界全体会議』 みうら じゅん / 宮藤 官九郎

最後のテーマが
『遺言にはどんな言葉を残したらいいのか?』
だったんですが
そこでいろんな仮想の話から散々ふざけて・・
最後「あー、楽しかった」って言って死にたいんだよねって書いてたのが
妙に決まっててカッコイイなぁ~
俺もそうありたい!!!。
発想とユーモアは人を窮地から救い
幸せにするんじゃないでしょうか?



『消滅世界』 村田 沙耶香

煩わしい関係がなく皆が笑顔で接し
欲望に悩むことのない
ストレスのない無菌のような暮らしは
何を齎すのか?
そんな世界はエデンなのか?
効率を優先する社会は突き詰めると
誰の為でもないシステムが構築されて
人は駒に過ぎなくなることで
生きる意味が大きく後退しそうですね


石原莞爾―生涯とその時代〈上〉』 阿部 博行


良くも悪くも異色の人間が閉塞感のある世界を打破し
新たな時代を構築するものですが
国家の運命を揺るがして動き出した時代と言う
大河は意図しない流れにもなるものだなぁと感じる。

『銃』 中村 文則

誰もが持ってるであろう狂気を知り
恐怖することもあるものですね。
日常の変革は簡単な切っ掛け
それもまた人ってものなのだと感じる。


『追いかけるな 大人の流儀5 』 伊集院 静


効率は悪いかも知れないけど
そこに面白みがあるのが人生であるのだ。
「本気で憤れ。心底口惜しいと思え。それしか強くなる方法はない」
言葉に滲む人生の機微にニンマリ。

石原莞爾―生涯とその時代〈下〉』 阿部 博行

東条英機との確執により予備役とされ
危険分子として憲兵に監視される中での活動や発言。
日本の鍵となる一片を知ることで
浮き出て見えて来ものもありますね。
先を見通せる豪傑は
混沌とした今の日本にこそ必要なのかも知れないな。


『Masato』 岩城 けい

私は本当の意味での危機感を持って真剣に向き合ったのだろうか?
あの頃の想いと違う現在に妥協し安住してる自分
きっとそれは自分がどう受け止めるのかに掛かってるのだろうな
この少年が選択したように
先は見えないけど、納得いく一歩を踏み出す
そんな人生を歩みたいものですね。

『関白秀次の切腹』 矢部 健太郎


400年前の謎が文献や地理、周りの反応など
今解き明かされ、都市伝説レベルではなく
かなり納得出来る説に歴史を妄想するひと時。
著者の考察では
秀次は自ら高野山へ登り、身の潔白を示すため自ら命を断ったという説

『サッカーの神様をさがして』 はらだ みずき


改めて思う。
もう、あの頃には戻れないけど
その思い出を煌くものにするには
今輝いてることなんだろうね。
ラストの約束や
中盤の合宿した途中に書かれた落書き
あのシーンが良かったなぁー。
ラストからその後の素敵な物語を予感させる
素敵な物語。


『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条』 小川 糸


大切な品を時間を掛けて選び
生活の一部として共に暮らす素敵さ
心地よい暮らしの実践。 
快適な暮らしへのヒント溢れるエッセイを読みながら
新たな心地の良さのある暮らしを考える。
ライフスタイルの再構築を考える切っ掛けになりました。


精神科医が語る熱狂の広島カープ論』 和田 秀樹


そしてカープを通して見える世界。
別のものが見えて来るんですよねぇーこれがまた・・。
格差社会の象徴や未来への閉塞感
社会への憤りまで日本の縮図でありまるでカープ
そんな中での金なし、力なし、地方で弱小なこのチームが
勝ち進む姿は心地よい快進撃は勇気と希望を与えたのではないでしょうか?


『新 怖い絵』  中野 京子

時代の情勢や世界環境や人間関係が複雑に絡み生み出される作品。
その一枚に至るには
二度と再現出来ない奇跡
そこに明らかに残された闇や葛藤
謎解きの如く残された細やかな細工にも痕跡があったり
やっぱり時代を超えて残る名画には
それ相応の背負った宿命が絵にもあるのですね。


『百年法 上』 山田 宗樹

もしも永遠の命があるならば・・
どんな社会になり
どう生きることが幸せなのか?
どんな人間にも平等に死が訪れることは
平等であり人類の為であるんだろうな。
神が作った仕組みが
人類を永久に存続する装置であるのかも知れないですね。

『百年法 (下) 』 山田 宗樹

非情な選択をしてしまうかも知れないし
新たな世に向かって理想を成し遂げるには
滅私でありながら微動だにしない強靭な心を持ち続ける人間じゃないと無理かな
それぐらい人は弱いものですよね