風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「血脈の火」宮本輝

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「流転の海」第三作目
1部から15年の時が経った物語の続きですが
主人公の松坂熊吾の生き様は
現代の失われつつある美学や大切なエネルギーを感じます。
これは高度成長期の日本の持つ独特の時代のエネルギーだろうか?
失われて再生する時代に生きる為の生命力
「3丁目の夕日」にも言えるかな。
これは何なのか?
トラブルやドロドロした闇もあるけど
それを押し退ける爽快感がある。
何を成し遂げたより何を成そうとしたのか?
そこに魅力があります。
自分もそうありたいですねぇ。
そうして熊吾や一人息子の伸仁や房江
彼ら一家をとりまく人達のこのドラマはどうなるのか?
4部が楽しみです。