風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『初めての文学』 村上春樹

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再編集された短編集となってるこの本
以下集録作品ですが
シドニーのグリーンストリート」
カンガルー日和
「鏡」
「とんがりやきの盛衰」
「かいつぶり」
「踊る小人」
「鉛筆削り」
「タイムマシン」
「ドーナツ化」
「ことわざ」
「牛乳」
「インド屋さん」
「もしょもしょ」
「真っ赤な芥子」
「緑色のけもの」
「沈黙」
「かえるくん東京を救う」

羊男が出て来るとハルキストは心躍るんじゃないかな?
そんな作品から珍しいホラーもあったりします。
ほんと短い中で不思議でとりとめもない小話から
偶にはアリかと思いますねぇ・・
この中では異質の作品「沈黙」って作品よかったなぁ。
この中にこんな言葉があります。
「ある種の人間には深みというものが
 決定的に欠如しているのです。
 僕は自分に深みがあると 言っているわけじゃありません。
 僕が言いたいのは、その深みというものの存在を
 理解する能力があるかないか ということです。」
人を成長させるものは孤独と恐怖って言いますが
そんな逆境を今思うと貴重な体験だったり
今でも何か心の奥に蓋されたものがあったりします
そんな経験を経て心がタフになったり
思いやりや深みが育つのかなぁ・・。
今、人間関係に悩んでる人にお勧めな作品。