風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『八日目の蝉』角田光代

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最近何かと話題で映画化にドラマ化された作品。
やっぱ最初は本がいい
自分の作り上げたイメージには勝てないこと多いんだよなぁー
それで最初に原作を読みました。
さて内容。
家族のあり方や人との絆を育むものってのは
DNAの問題じゃなく
人生の波を幾つ一緒に乗り越えて来たのか?
不安定な波の中でどういった関係を築いて来たか?に尽きると思うんですよね。
その積み重ねがその人の思考に深く深層心理にも左右して心に刻まれる
見えるものもそうですよね?
持っている心象風景によって
時が経って訪れる実際の小豆島がどう写るのか
私もよく自転車で瀬戸内の島を走ったりしますけど
その時によってや心の居場所によって
見える風景や印象も違うもの
あの凪の海や夕方のオレンジに染まる夏
どんよりと曇った空
泣き出しそうな厚い雲
抜けるような清々しい風を
彼女はどう見たのかな?
八日目の蝉しか見れない世界は
何かを強く齎し価値あるものへ変えるのは
自分自身であると思うんですよね。
やはり生き残った蝉しか見れないもの
嘆いてても怒っても仕方ない
受け入れ明日を生きるしかない
そう。
生きることを素晴らしいと思いたい。