風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『水の上の会話』 阿川弘之

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初期の作品から14編の短編で構成されたこの本
読んでると心地よい世界。
なぜ心地よいだろうかなぁ?
背景も時代も違うこの世界だけど
心情や懐かしさに溢れる思いは
私の心の奥に流れるものと共感するのだろうなぁ。
原爆投下された広島へ帰る話だったり
貧しく辛い日々や
戦争を生き抜いて帰る
戦後価値観の転換の世代の話
全く体験してなくても
切なく温かい気持ち
明日へと繋がる思いは
心に染みる。
短編なのに長編みたいな骨太な作品群。
時に劣化しない作品ってそうはないだろう。