風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『まともな人』養老孟司

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養老孟司のコラム何でもない日常なんですが
その中になる鋭い視点。
「人間は快楽主義である・・生み出された快楽が大きければ、苦痛があってもかまわない」
そう人はインセティブがあるから行動するんだよね。
だからエコでものが売れるんじゃなくてエコポイントで売れる。
人の行動原則を踏まえて考えないとね・・。

さて次
「他人の気持ちを推し量ってなにかしようとすること、そんなことに興味はないし聞き飽きた。
あなたは本当はどうありたいのか。やむえないから働くのか。そんなことではない。
そこが聞きたい。一度しかない人生をどう生きたいのか。本音が聞きたいのである」
一度しかないのに永遠のように生きてないかな?
改めて思う人の有限性を・・・。

「教養はものを識ることとは関係がない。やっぱり人の心がわかる心というしかないのである」
人との関係なくしては教養も意味をなさない
心と心の交友こそが目的なのだから・・。

「順送りというのは、組織に明確な機能、目的がないということである。
今日は昨日の続き、無事是好日。それはそれでよい。
年寄りにはいいが将来の為にはそれですむまい」
組織に明確な目的がないから順送りか・・・
鋭い!そういう組織ってそうなってますよね・・。

他にも目次は・・
学習とは文武両道である
学問・経済・独創性
現代こそ心の時代そのものだ
真理をいえば身も蓋もないが
教育を受ける動機がない
いいたくないこと
一身にして二世を経る
ああすれば、こうなる
ありがたき中立
原理主義vs.八分の正義〔ほか〕

短い日常の中でここって視点を読むと
知ってたのに忘れてることって多いことに気付く。
『まともな人』ってタイトル
これも分かってるようで忘れてるんですよね。
バランスって大事だよなぁー・・。