
「ドライブマイカー」「イエスタディ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」
響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説
短編でありながら考える時間
心に深く何かを残す時間は
どの作品も密度が濃い
村上春樹の作品を読む度に
多くの事が心を彷徨い
落ち着く所に落着き
事あることに顔を出すのが
不思議だけど心地よい。
こんなに影響ある作家は
自分の巡り合った中では数少ないし
幸福を感じながら捲るページは
幸せ以外の何物でもないなぁ。
前置きが長くなったけど
この短編も自分の中に反芻するシーン
時にその続きが顔を出し
主人公が耳元で囁く
俺ならば
どうしたらろうか?
時に失恋し生き別れ片思いし
その突然の空間と闇に落ち込む
男はナイーブと言うか女々しいんですよね。
過去にあった経験も同時に浮かび
浮かび上がる感情とのシンクロ
何とも不思議で有意義な時間なんだろうか?
ネガティブな話でありながらも
勇気が湧くような力
それは生きる根源がそこにあるからだろう。
やっぱすごい村上春樹。