護施設に預けられた少年シリルは父親が迎えに来てくれることを夢見るが・・
第64回カンヌ映画祭でグランプリを受賞作品。
主人公の少年シリルが施設を抜け出し
居場所を探し
夢に見た父親に再会するものの
迷惑とすら感じる素っ気無い態度
現実はこうも残酷に切ないのか?
シリルの心の葛藤が上手く描かれてて
胸が締め付けられる。
その事情を知るサマンサは
ひょんな事から週末里親となってくれるが
恋人と別れることになる原因にもなり
シリルは近所の悪ガキにそそのかされ
犯罪までも起こす。
悪との偽りの絆に心動かされ
サマンサを裏切り心に傷を負わせる
そんな胸詰まる展開ですが
誰かが誰かを圧倒的に全てを信じることで
救われる心
絆ってものは一長一短に出来るものでもなく
心を開き全てを受け入れるような
愛ってものがベースにないと築かれないものだよね。
言葉にすると堅いけどさ
やわらかく包み込むような愛を持った
結局、人なんですよね。