風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『消滅世界』 村田 沙耶香

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人工授精が発達し人工授精が繁殖として当たり前の世界では
生殖と快楽が分離し夫婦間のセックスはタブーとなる
もっと先に進む、千葉にある実験都市・楽園(エデン)に移住するが・・。


現代でも草食男子やら結婚しない男女
付き合おうともしない人間の比率が増えてると聞きますが
まさにこのまま突き進むとこんな世界もないこともないのかな?


人が暮らすってのは
面倒を引き受けて面倒を掛ける

泣き笑いがあってこその本音の理解され
絆も深まったりしますよね。


しかしこの煩わしい関係がなく
皆が笑顔で接し欲望に悩むことのない
ストレスのない無菌のような暮らしは
何を齎すのか?

この小説のパラレルワールドはまさにそうなのかも!?
笑顔しかない世界は空虚で無味無臭なのかもなぁ・・。

そんな世界はエデンなのか?
効率を優先する社会は突き詰めると
誰の為でもないシステムが構築されて
人は駒に過ぎなくなることで
生きる意味が大きく後退しそうですね。

世界のこれからと意味を考える。