風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ミステリな建築 建築なミステリ』 篠田真由美 (著)・ 長沖充 (イラスト)

鹿鳴館」「中銀カプセルタワービル」「水晶宮」などの実際に存在する近代建築や
ミステリーの中で存在する『Yの悲劇』『ねじれた家』『悪魔が来りて笛を吹く』などの
建築を解き明かす一冊。
 
建築家のみではなく施工主、時代、思想などが詰まった構造物は
人生や世界観を表現する。
 
重要建造物である建物に想いを馳せる。
ドラスティックな物語があったに違いない
 
建築って面白いなぁ
建築学部には進みませんでしたが
人生を戻って別の選択が選べるのであれば
そういう選択も面白いのではなんだろうかと空想したりもする。
 
これから先も人は歴史を刻む建造物を造り出すのだろう。
 
本書の目次を紹介すると・・。
こんな感じです。
 
第一部 建築のミステリを読む
CASE1 築地ホテル館のレセプションはどこにあったか 日本最初の西洋式ホテルの謎
CASE2 鹿鳴館は若きコンドルの拙劣な失敗作だったのか 敢えて定説に異を唱える試み
CASE3 明治の三国から山形へ、ひとすじの糸はつながったか
オランダ人技師エッシェルと土木県令
CASE4 一八五一年ロンドン、ハイドパークに出現したものとは 百年早く生まれた大衆の時代の宮殿
CASE5 建築スタイルはなぜ混ざる 町屋から宮殿まで、素敵な折衷の世界
CASE6 中銀カプセルタワービルは理想の密室現場となり得たか? ミステリ・マニアの夢と現実

第二部 ミステリを建築で読む
CASE1 山田風太郎作『明治断頭台』より「怪談築地ホテル館」
CASE2 横溝正史作『 悪魔が来りて笛を吹く
CASE3 篠田真由美作『 翡翠の城』
CASE4 ディクスン・カー作『髑髏城』
CASE5 ヴァン・ダイン作『グリーン家殺人事件』
CASE6 エラリー・クイーン作『Yの悲劇』
CASE7 アガサ・クリスティ作『ねじれた家』
CASE8 小栗虫太郎作『 黒死館殺人事件
CASE9 中井英夫作『 虚無への供物』