風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『世紀末の作法―終ワリナキ日常ヲ生キル知恵』 宮台真司

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このタイトルにもなってる終わり無き日常ってフレーズの意味するもの
がんばれば豊かになる社会から
これからは人間も社会も変わらないって
自分に納得させながら
自分や他人を傷つかないで生きる知恵が必要だと説く
確かに終わりなき日常だ。
ほんと彼の見識に脱帽してしまう
印象深い言葉の数々。
絆とは社会学的に言うと
いつでも関係を辞めれるという
偶発性に抗してあえて続ける関係に生まれるものだそうです。
その関係から当たり前の家族は自明さの中で
馬鹿な人間が育つ事と根は同じと解く
そうかぁ-
または社会学の考え方では
人が人に価値観を伝達する事はできない
人間は環境に学習するだけだ
かつては呑んだくれ親父にも世間の価値の代表だから効いたとか
構造的メカニズムは価値観の問題と切り離さないと見えて来ないなど
この法則って言えばいいのか?仕組みは少し前の本だけど
このまま今でも当てはまるんじゃないかな。
彼に少子化大臣や教育問題を論じ
政治家をやって貰いたいくらいです
また他にも共感したのが
論理の母体である宗教は影響を受けないが
道徳の母体である共同体は解体に向う
日本独特の共同体的道徳観は確かに
劣化してるのでは?
仲間以外は風景って言葉も当て嵌まりますよね。
かなり参考になりましたね。
物の見方、分析がすばらしい。
偶には社会学の本も目に鱗ものです。
俺も終わりなき日常を暮らす一人か・・。