風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ただ、マイヨ・ジョーヌのためではなく』 ランス・アームストロング

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ツール・ド・フランスがもう少しでシャンデリゼですねぇ。
毎日寝不足の日々でした。
今年ツールを走るランスの本
前人未踏のツール7連覇の彼が書いた半生
映画だったら出来過ぎてると思うぐらいの半生、これは事実なんですよね。
アメリカではベストセラーになり時の人となったランス
恵まれない子供時代だけど
子供ランスに母は言う
母親の言葉「あらゆるマイナスをプラスに変えなさい」
無駄な事はひとつもない
確かにその通りの人生を送る事になる。
ワンデイレースで頭角を現した矢先の癌発症。
すでに睾丸、肺、脳にまで転移し生存率20%以下の状態へ
そこから凄まじい抗がん剤との戦いに蝕まれる体
癌の治療中に最新のロードでサイクリングに出て
何と!ランスが見も知らない
50ぐらいのおばさんのMTBにちぎられた
エピソードが書いてましたけど
そこから世界一過酷なレースと言われるツールで優勝するなんて・・
結果だけの話じゃない
ランスはツールの事をこう言ってます。
ツールは単なる自転車競技ではない
それは人生を象徴するものだ
心の高揚、極度の苦痛、選手が考える限りの
そしてそれ以上のさまざまな事を
選手に味あわせてくれる
時に後退を余儀なくされ失敗と素手で格闘し
雨の中では頭を垂れる
それでも何とかして毅然と立ち、少しでも希望を持ちたいと思ってる
・・ツールは肉体を試し、精神を試し、道徳的にも僕と言う人間を試すのだ
「あらゆる証拠が自分に不利なときに、信じる事
明らかな悲劇的終末を無視する事
それ以外にどんな選択肢があるのか。
・・信じる事こそ、もっとも人としての特徴なのだ
人生の短さを救う良薬はない
死ぬべき運命に対する根本的治療法もないのを知ってる
そんな時に信じる事は勇気の一つの形だ」
そうしてランスはまたこう言います
人生で苦難に落としいれるのは
不意事故や病気ではない
落胆と失望こそ人を危機に陥れるのだと彼は言います
最後に結んでる言葉ですが
「最終章で癌について書いてたけど
どんな確立でも癌と戦い
よりよく生きた事
確信をもって言える事があり
それは僕たちは自分が思ってるより
ずっとすばらしい人間であると言うことだ」
今年は復帰してランスがツールを走りました。
希望を持って信じて生きる事が世界を変えるんだ
人生は素晴らしい
可能性はきっとあるんだそう思える
ポジティブになる一冊。


ランスのYouTube動画
http://www.youtube.com/watch?v=S8EbDmhzRKQ&feature=PlayList&p=9CA9670C7F8629F8&index=0&playnext=1