風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『中田英寿 鼓動』 小松成美

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1998年に書かれたみたいですねぇ。
この頃の日本サッカーでは三浦知良、北澤が日本代表から外され
新たなFWは城、中山、ロペスの時代・・
その後ワールドカップで一勝も出来なかったよなぁ
今では中山は戦力外通告を受け
この本の主人公中田英寿も現役を引退してしまった。
過ぎた時代を懐かしく当時の真実を読みながら
感慨深いものですねぇ・・
エージェントと言われる代理人
海外では当たり前で必要な人間
日本ではそんなに表に出て来ないのは何故だろう?
閉鎖的な世界で企業側に不利だからなのかなぁ?
その場合の契約では一方的な契約になりやすいですよね。
選手が望む契約とは金だけじゃない。
中田のセリエAに移籍の時に重視したのは
監督、チーム作り、戦術、環境、試合に出場する事であり
ここはプロのネゴシエーターの出番って気がします。
イオニアはいつも大変な思いで切り開くものだなぁ。
ビックマネーも動くし海千山千の世界
圧力や軋轢もあるし
最大のパフォーマンスを発揮するのに
目に見える苦労だけじゃないものに
苦悩しながら掴んだものだったんですね。
新聞やTV、解説者の表層的な物語にいかに
世論が動き、傷つき消えたスターが居たのだろうか?
あとがきに書いてましたがこの本の為に
200人にインタビューしたそうですね。
この本で世に出ただけあります。
先日読んだ『トップアスリート』も彼女の本でしたが
背景を取材してて背景から浮かび上がる人を捉えてます。
そんな裏方さんの苦労と夢、観客の声援を背負って
立つピッチで勝利する事は如何に素晴らしいのか
人がスポーツに魅せられるのも納得だ。
骨太ドキュメント本でした。