風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『人は死ぬとき何を思うのか』 渡辺 和子/ 大津 秀一/石飛 幸三/青木 新門/ 山折 哲雄

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シスター渡辺和子さん。緩和医療の専門家、大津秀一さん。
医師・石飛幸三さん。納棺師、青木新門さん。
死に支度について山折哲雄さん。
それぞれの命を見つめてきた5人の著者が最期のその時への思い。

先日も川島なお美さんが亡くなりましたが
どんな恵まれた環境で特別な人であっても誰もが訪れる死と言うもの。

自分がそんな状態でどんな環境でその時を迎えるのか?

まだまだこの世に未練があるな・・。
改めて考えると人の最後は分かってるようで全く分かってないものです。

5人のお話を読んでると
昔と現代では死を迎える最後が違い
ほぼ病院で無理に延命されることが多いみたいですね。

医療技術が進みましたが
生命を維持するだけの最期は望まないし
それより前の段階で
長寿社会となった現代で人生を充実させるには避けては通れない死について
ある程度の心構えがあると
きっと違う生き方が出来るんじゃないででしょうか?
人生の終わりを考えるいい切っ掛けになりました。


死を忌み嫌うことなく
日常の延長として

自分はどんなエンディングを迎えたいのか?
そこで大事にすることは何か?
何を望むのか?
何を残したいのか?

それは死を考えることで生を充実させることと同意である。
そう考えるに至りました。

死を迎える為の本ではなく生を充実させる本でした。