真人は、家族全員で日本からオーストラリアに住むことになった。
違う文化での暮らしと自分の居場所
真人の母親も自分の居場所に悩み苦しんでいた・・。
『さようなら、オレンジ』の作家さんの新作
『さようなら、オレンジ』が良かったので
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/63112448.html
早速、読んでみました。
読書の素晴らしい所のひとつに
時代や性別、歳や背景を関係なく
その人物へ深く入り込み考察することであると思うのですが
まさにこの主人公の少年、真人に共感し
自分のあの頃の思いが蘇りました
作者の力量にもよりますが
読み手の経験や背景にも関わるのかも知れないですね。
心細い道を進み、自ら人生と言う道を開拓して進む主人公と
親の苦悩と親の想いの鬩ぎ合がこれまたリアルに心に響きました。
進路にしても有利であるか?よりも夢中になれることなのか?
学力、経済力、心の拠り所とか
いろんな背景を鑑みての岐路選択しますよね。
私は本当の意味での危機感を持って真剣に向き合ったのだろうか?
あの頃の想いと違う現在に妥協し安住してる自分
きっとそれは自分がどう受け止めるのかに掛かってるのだろうな
この少年が選択したように
先は見えないけど、納得いく一歩を踏み出す
そんな人生を歩みたいものですね。
独特の世界観のある優れた作品に歳や場所を超えて引き込まれました。