風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『夕凪の街 桜の国』

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広島の隣の市に暮らす私は
よく広島市へと飲みや遊びに出かけます。
全く廃墟の広島を感じる事のない人々の暮らし
市内あちこちにあるモニュメントを見ても
遥か昔の物語のような世界が広がる。
この映画には緩やかな夕凪の町の風の様に物語が進みますが
全編に渡って揺るがない強いメッセージが同時に心に響く。
生きる事の重みがどこか軽くなった現在
必死で生きた無名の人たちが暮らした同じ街に暮らす人々
何が変わったのだろうか?
奇しくも今年で市民球場の歴史は終わり
別の場所に立つ球場がカープの本拠地となる
建物や広島の街の風景だけが変わったのではない
日本って国が変わりつつあるのかもしれない。
この映画の中の台詞
「原爆は落ちたのではない、落とされたのだ」
そう明らかな悪意を持って落とされた原爆
人の不幸の上にある幸福なんてあっては断じてならい。
唯一の被爆日本って国が核兵器を認めてはならない。
そう心に強く思う映画
こんな映画がヒットする世の中であって欲しいなぁ。

以前の祭りの時の写真です。
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/archive/2008/05/11
広島の祈りに込められた思いが世界に伝わればいいですねぇ。