風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『真夜中のカーボーイ』

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テキサスからニューヨークに夢を追ってやって来たジョーとラッツォの友情・・。

通常、生きていくだけで大変なんだよね。
それを当たり前にように明日が来るなんて思ってるけど
この暮らしは実はそれは誰かの世話になってるってこと
そして生きるのに大事なのはなんんたって心。
この作品は1969年の作品だそうですけど
徐々に斜陽となるアメリカの日常をうまく時代を切り取ってるし
現代の日本とも重なるよね。
唸るぐらいの衝撃的な作品ですねぇ

それを思うと今の日本でも大都会に夢を馳せて故郷から大都会へと
向かう若者って多いですよね。
現実はパラダイスなどなく
世界は理想とは程遠い現実。
人の多い都会で包まれる孤独は
どこの国でも時代を超えて同じなのかな?
この孤独に舞い降り奇跡のような友情
あのバスに乗ったラッツォのラストシーンは印象深いシーン
どうしてもあの後を考えてしまうけど・・
あの後はきっと切なくも美しい友情を糧に逞しく生きていく姿を思うと
より一層あの悲しみと過去の影を浮き上がらせるなぁ
やるせないけど素敵な青春。


ちなみに
第42回アカデミー賞
受賞 - 作品賞/監督賞/脚色賞も納得。
もう一つ余談だけど
爆笑問題太田光はこの作品が好きでTBSラジオの番組を
爆笑問題カーボーイ』名付けたそうです。
太田さんの学生時代の友達がいなかったエピソードを聞くと
このラッツォの孤独で直向な生活に
感銘を受けたのかも知れないですね。
イメージダブルな・・。