風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『アウトレイジ』

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キャッチコピーは「全員悪人」。
殺る者がいつしか殺られる者へ
権力者の書いた台本のままに
あやつり人形のように右往左往し激しい権力闘争を繰り広げる。

人の建前と本音、策略を練る頭の中にはモラルはなくエゴが支配する
ある種の合理性の下
人は自己のエゴを正当化し実行する
あのギラギラした欲望の元となるものは何なんだろうか?
まるで殺害そのものが目的じゃないかと思われるように
疾走する彼らの力と暴力
私がいつも思ってた
逆に人に殺されるかもしれない時に
ゴチャゴチャと能書き言わないよって
部分が見事になくストレートに表現したら
あんな描き方になるんだろう。
そこにはドライで気持ちいいぐらいの悪
この話はどこに行くのかと思うと
ラストが何ともシックリと落としてくれます。
さすが北野武だな
人の営みの中の悪を抽出した
エッセンスはドス黒過ぎて
何も見えないぐらいだけど
人は善意と同時に存在する悪を
自覚し戒めとする事も必要なんじゃないかな?