風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『人質の朗読会』 小川洋子

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反政府ゲリラに拉致され人質となった
日本人ツアー客と添乗員の8人によって
行われた朗読会・・。

それぞれの人生を語り
日常の纏まりのないそれぞれの人生が
焦点を結び、そこにはハッキリとした像を形作る

小川洋子さんらしい世界ですね。
ちょっと切なげでありながら強く
そして脆いものを上手く表現してます

読んでて
あるテーマが頭を過りました。
”自分の人生を慈しむことができるか?”
誰よりも長く、共に過ごすのは自分自身ですからね。
人への慈しみや共感もそこにあるものかもしれないですね。

人生で何を大事にして何を愛したのか?
愛のない人間は自分をも幸せにすることは出来ないんじゃないかな?

それぞれの人の生きて来た時間は
振り返ると
時に美しく眩しい。