風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『空白を満たしなさい』 平野啓一郎

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死んだ人間がよみがえる「復生者」のニュースが報じられていた。主人公・土屋徹生は3年前に自殺したサラリーマン
幸福だったはずの自分がなぜ死んだのか?
自らの死の謎を追い求める中で大切なことに気付く・・ってお話。

誰しもが直面する死
それが何故その時でどうありたいのか?
復生者となり生き返ったならば
人生の意味を問うってのは分かる。

不慮の死であろうと自死であろうとも
どんなに用意して覚悟してても
自分が自分でなくなるなんて受け入れ難いですよね。
人に課せられた命の有限性ってものが
存在するのは何故なんだろうか?

ここで自分の死を探り試行錯誤する中で
”分人”って思考方法が紹介されてたけど
この考え方は処方箋になりますよね。
数多くの立ち位置や心の支えとなる数ある柱
現代を生きる我々に有効な思考法だな

必ずある壁にぶつかったその時
自分の心の在り所
空白を満たす思考こそ平常時に考えて置きたいものですね。

”生きたい”って心からの叫びに耳を澄ませば聞こえるはず。