風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『僕と彼女と週末に 浜田省吾 ON THE ROAD 2011 The Last Weekend』 田家秀樹

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浜田のソロデビュー35周年を記念したアリーナツアー
「ON THE ROAD 2011 THE LAST WEEKEND」
浜田省吾とツアーに同行した著者のノンフィクション。

学生時代はFMと洋楽ばかりメインに聴いてた。
当時、日本のヒットチャート上位のはダサいと思ってたあの頃
しかし、浜田省吾だけはアルバムが出る毎に聴いてました。

時には学生時代の挫折や痛み
理想と現実そして希望だったり
故郷だったり
バブルに浮かれる日本だったり
南北問題や東西問題への危機を歌う

浜省の曲って時代と共に変遷して
自分の成長と共にあったような気がします。

書籍でライブ、それも浜田省吾って初めての体験ですが
なるほどなって腑に落ちる話も多くあり
ツアーを通して出演者やスタッフの熱が伝わりそうなノンフィクションで文章の力を感じました。

余談ですが
本文中で故郷の広島を親父さんの仕事の関係で
宇品、江田島、呉、三原もと転々とされた話から
歌に出てくる地方都市の話やここの海岸なんだろうか?って想像して共感。

話が逸れたけど
ツアー中に幾度となく語られた言葉

「嫌なことや辛いことや不安なことを、忘れるのではなく
明日からまたそこれ向かって戦っていけるような英気を養ってもらえるように
俺たちはベストを尽くしたいと思います」

浜省らしい誠実で熱いメッセージ
明日を戦うっていいですね。

もう一つ
著者が書いてた言葉
「” ON THE ROAD 2011 The Last Weekend”
誰もが自分の生きてきた時間とその中で育まれた絆を確かめる旅だったのではないだろうか?」

浜省やスタッフ、ファンが積み重ねて来た過去
そんな密度の濃い時間を経ても劣化しない確信のような音楽。
絆ってそう言うものなんだね。