風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論』 小林 よしのり

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これまで連載されたの靖国神社に関する章をまとめて
新たに書き加えられた靖国への想い
議論の要点と歴史が詰まった本。

毎年、8月15日が近付くと話題になる靖国ですが
何が問題で何がそこにあるのか?

まず、騒がれる「A級戦犯分祀」「政教分離」についてですが
A級ってのは=平和に対する罪なんですよね。
平和に対する罪って・・・。
現代でも国際法上、戦争は違法行為ではありません。
核があるからと言って戦争を起こし
無かったブッシュにしてもA級戦犯の疑いがありますよね。
当時ならば本文にあったけどルーズベルトだってチャーチル蒋介石も問われないとおかしい。

尚且つ、魂の分祀なんてありえない行為
魂を分けたり移動ってあるのか?^^;
正論だと思うし片方の意見ばかり放送されそれが全てのような報道。
議論されないもの変だよな。
ここでは丁寧に描かれててよく調べてます。

次に「政教分離」について
本文を引用抜粋ですが
アメリカでも議会で大統領が聖書に宣誓しますが
特定の宗派に加担しないってことだそうです。
全くの完全分離を目指すならば宗教系の学校法人の援助だったり
神社仏閣などの文化財保護も問題ではないだろうか?
そもそも「神道」は万物にカミが宿るとして祖霊もカミとして祀る日本人の習慣となった信仰
正月に初詣するようなもの
日本の文化に何が問題で
靖国神社参拝を政治問題化して騒いでいる人達は文化をどうしたいのだろうか?

そんな疑問と謎が
決め細やかで情緒的に詳しく書かれてて
これは読むべき本だと深く感じました。

何よりも大事なことは
国家からの召集で”公”の為に未来の礎になって亡くなった人に対して
首相が公的か私的参拝とかで話題になるってのは
愚かにもほどがあるんじゃないだろうか?
問題はそこじゃなく
”魂”の問題じゃないだろうか?
彼らのそして未来の日本人の心の在り処がそこにあると感じる。