風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『苦役列車』

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以前、読んだ原作
苦役列車』 西村賢太
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/60967313.html
映画版です。
日雇いで生活する19歳の貫多。
知り合いとの相次ぐトラブルや失恋。
絶望感に満ちた貫多は・・。

あの何とも投げやりでいつも憤りを持ちつつ
劣等感と自意識に苛まれる主人公を
見事に演じる森山未来はなかなかの役者だなぁーとしきりに感心。

ネットで言う中二病って言うのかなー
誰しもが一度は持つ過剰な自意識が
自らの境遇を受け入れることが出来ずに世の中を彷徨い歩く。

私も分からなくもないあの時代ですが
大人ってのは世間に折り合いを付けることが出来る人間のことを言うのでしょうね。
何とも面痒い。

この主人公は関係性を築けずに見ずから壊し
後悔しながらまた劣等感に落ちるって
”あー”これって前に読んだ
『こうしてお前は彼女にフラれる』  ジュノ・ディアス
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/62524384.html

浮気男が深い関係を構築しないために浮気する言い訳
これが貫多ならば難癖付けてトラブルってことなんだろうなぁ

信じることが出来ない心と
それを確かめるように
難癖付けてトラブルを引き起こすってのは
人との距離感が取れない心にあるのかも知れないですね。