風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『追いかけるな 大人の流儀5 』 伊集院 静

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追いかけるな。そう語る人生の先輩からのメッセージ
シリーズの最新作。

荒波を超えて来た無頼派作家のエッセイは一味違うもので
やはり面白い

ギラギラと生きることに希薄になった時代
男を意識した生き様は時代とはそぐわないのかも知れない。
だが、今では貴重で粋な日常での言葉の数々。

何気ない中で人は問われるもの
それは只、生きてるだけではない
中身の詰まった生きる日常であることを
再認識した言葉の数々

粋なセンスで生きることの意味
エッセイに滲む生き様の何気ない言葉が胸に刺さる

「便利なものには毒がある」
「手間が掛かるもにには良薬が隠れてる」とありましたが


手間と思われるものに目を向け、
無駄に思える時間や誇りの為に労力を費やす


効率は悪いかも知れないけど
そこに面白みがあるのが人生であるのだ。


「本気で憤れ。心底口惜しいと思え。それしか強くなる方法はない」


言葉に滲む人生の機微にニンマリ。