風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

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建設コンサルタントの二宮と二蝶会の強面ヤクザの桑原は映画企画の出資金回収に奔走することになる。
組織の圧力と胡散臭い詐欺師との攻防の行方は・・。

直木賞受賞作の映画化ってことで何の知識もなく鑑賞
冒頭、二宮がジャニーズの横山かいって思ったものの・・
この役がヘタレ建設コンサルタントがしっくりと嵌り
ヤクザの桑原(佐々木蔵之介)がこれまた嵌り役でした。

公開当初話題になったっけな?エンターテイメント性も豊かで
面白いのに食べず嫌いは勿体なかったと思う作品で

何が引き込まれるのかと言うと
テンポのある展開と凸凹コンビの一見キツイ感じの関西弁の掛け合いの魅力


物語もいい意味で昭和な情緒もあって
二宮の実家で飯を食べるくだりのカットの母親との僅かながら心に残る台詞

そして刺されて桑原の嫁さんを呼ぶと・・

清楚で昔ながら大和撫子の嫁。
それがラストまで繋がるシーンだったなと振り返ると思う。

最後に気の抜けた桑原が復活する掛け合いも良かったし
イケイケ人生でぶつかった壁を何でもないように前に前に進む二人
そんな力溢れる作品で元気がない時にいいかもな作品。