風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『村上海賊の娘 上巻』 和田 竜

イメージ 1


信長に攻められる大坂本願寺
毛利はどう動く?
海賊、村上武吉の娘の景は上乗りで難波へむかう船に・・。
度肝を抜く戦、木津川合戦へ


ここが舞台で昔を感じて走るとより楽しく走れて
風景に趣を感じるものです。


原作の和田 竜さんがかなり入念に調べた書かれたと

何かの記事で読んだけどなるほどー細かな背景も書かれ面白い


私の住む瀬戸内沿岸の陸から広範囲の島々の名前と旅で行ったことのある地名
しまなみ海道はまさに宝庫であり舞台ともなり
いや~読んでて、物語と別に参考となりました。

イメージ 2





物語の主人公は海賊の村上武吉の娘”景”が

心のままに闊達に生きる姿と脇に存在した面々
史実である史跡と関連ある事件


それぞれがパズルのように組み合わさると
頭の中は映像が浮かび波の音が聞こえるかのようです。


和田さんのシナリオのような会話でそれぞれの個性が成立する描写は
読みやすく上巻だけで450ページあるものを感じさせません。


波の上下によって揺られるようなそんな描写は一言もなくして
それを感じさせるこの力量はなかなかのものですね。

映像と相性がよさそうな作品した。

さて、お話しの主人公が

当時の覇者となろうとする信長を敵にまわし
海戦で一泡吹かせようとするのと
この娘の女らしい一面もあり

それぞれのキャラクターが活き活きとエンターテイメントだなぁ
歴史は俯瞰するとエンターテイメントなんだと改めて思う

我が人生もエンターテイメント豊かに物語を完結出来るのか?
自分ながらに興味深い。
下巻に続く~~~