風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「高杉晋作 わが風雲の詩」古川薫

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今日は朝から大雨。
こんな日は落ち着いて読書もいいかも?

やっと先日読み終わったこの本
高杉晋作 わが風雲の詩」古川薫の読書記録。
国家の品格」って本が売れてるそうですが
日本的価値感が注目されていますね。
嘗ての男子にはある共通の価値が存在したのではないか?
戦後失われたものとは何か?
そんな事を考えながらこの本を読んでいた。
行き急いだ高杉晋作の激しい生き方と
そこにあるのもの何を求め生きたのか?
それは「葉隠れ」ではなく、きら星のごとく出会った人々の輝き
それは歴史的には名も無い博徒だったり
遊女だったり、一緒に駆け抜けた伊藤博文や久坂玄随
西郷や龍馬・・・・。出会いは彼を煌かせた。
中でも彼の師
吉田松陰の死生観
「生きている限り、大きな仕事が出来ると思うなら
いつまででも生きよ。死ぬほどの価値のある場面と思ったら
いつでも死ぬべし」高杉に出した手紙より
出会いは大事ですね。
出会いによって人生どう変わるか分かったものではありません。
また、詩人になる事に憧れた晋作は多くの詩を残したが
なかでも最後に残した
高杉が病床で、残した歌
「面白き事もなき世を面白く」
きっと彼は走りきったのでしょうね。
私のテーマでありこのブログのテーマでもあります。
そしてこの本に共通する主題とは
「自敬の精神」に尽きるのではないかと思います。
自分を敬う。相対的にではなく
「自分に対して恥じないこと」によって行いを選択した。
誰の為や目に寄らない自分によって生きる事
この事が生きると言う事ではないか?と深く感じる作品でした。