風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ジョン・レノンを信じるな』  片山 恭一

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ジョン・レノンが凶弾に倒れたその年、僕は8年間付き合っていた恋人・玲と別れた。
喪失感に包まれる世界に現れたジョン。
その先にあるものー。
世界の中心で、愛をさけぶ』の4年前に書かれた作品。

ジョン・レノンをよく聴きき彼の生き方や発言に影響を受けた私ですが
作品中に私の知らなかったジョンのエピソードやあの時代の曲の数々
世界に浸る中で私の青春も思い出してました。

別れや凶弾により一気に世界が変わる喪失感。
価値の崩壊と心に生き続ける想い。

合理的に理解しようと頭は思うものの
頭を超えた感情の渦に巻き込まれ
現実が歪むのも分かるなぁ・・。

ひょっとしたら自分の生きる意味や価値って無ではないのか?
青春ってそんなことを切っ掛けに考えるものですもんね。

しかし辿り着けない答え
生きる糧ってどこからやって来るのか?
掴むものなのか?

ジョンの歌を聴いてるとそこに答えがある
タイトルは『ジョン・レノンを信じるな』ですけど
私はジョンの詩を信じてます。 

主人公の彷徨い具合は忘れてた青春の痛みを思い出し、傷が疼きました。