『孤狼の血』の続編となる第2弾。
前作で広島県警呉原署マル暴の日岡秀一巡査は駐在所勤務に左遷。
そんな中で呉で指名手配中のヤクザ・国光寛郎と出会い・・
正義と仁義の先にあるものは・・。
冒頭から引き込まれる物語。
上手い作家だなぁと感心。
さて、お話し、全国指名手配犯の国光を発見したものの
彼は「まだやることが残っているので時間が欲しいと日岡に告げる。
それが済んだら日岡に手錠を嵌(は)めてもらうから」
この男に残されたことをが明らかになるにつれて
それぞれの正義について考える。
警察は当然なが起こった事件に対して逮捕することが正義なのでしょうし
その為の手段も法に基づいたのであるべきだと思うもの
しかし仁義とは何ぞやって話になると
義を貫く男の生き方は現代の利益やら効率が最大の価値と言う社会では理解されないかも知れないけど
義を貫き厳しさ苦しさを乗り越える生き方は尊い
それこそ美学ではないかと思うんですよね。
主人公である日岡も大上に似て捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
外道な道を歩みつつありますが彼なりの義あってのことは間違いない。
貫く男の生き様に痺れる!!!
損得考えない生き様は男のロマンだ!。