現状のシステムがベストであると言うシステムを知らない
この現状のシステムに挑む男の物語。
素直に私の心に響いた。
主人公、鈴原冬二の生き方の何の共鳴するのか?
ファシストと言われながらも
その絶対的存在感による政治ではないと
打開出来ないのではないか?と言う現実に共感するのだろう。
現実では・・
くだらないプロレスラーが政治家になったり
問題の多いブラックな議員が政治を司ってる
世の人の為の政治が自分の為の政治活動・・。
それを選んだのは民主主義ってシステムによる
我々なのだ・・。
このシステムではそれを変えるのは
無理としか言わざるを得ない現実。
そこに現れた冬二の存在は
自分の生活が困窮しようとも
救世主の様に感じるのかもしれない。
時代はめぐりスパイラルアップしていくものだと信じたいが
どうしょうもない現実に失望した事がある人間は
共感するんじゃないかなぁ?
共産主義、資本主義、新自由主義、社会民主主義
どれも成功して楽園を築いてないのは
政治の手法やシステムが世の中を幸せにするんじゃない
時代を動かすのは圧倒的なカリスマであったり
人が人を変えるんだろうなぁ?
鈴原冬二の存在と同じく
この作品はインパクトがある一冊。