風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「井上成美」阿川弘之

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最後の海軍大将になった井上成美の話だが
軍人と言う事で武勇を書いたりしそうですが
決してヒーローイズムで書かれたものではない
人間、井上成美を書いたこの作品では
井上成美は一言で言うならば
謹厳実直を絵に描いたような性格で正論を直言するから
周囲に煙たがられ、謂れの無いお土産や援助も受け取らない
性格は晩年の困窮する事となるのだが
それをあえて押し通す精神力と力は
今の小賢しい事や損得で勘定する多数の日本人には
忘れていた心を感じずには居れませんね。
くしくも先日、総理大臣が辞任しましたが
天下国家の為に生きるべき政治家に
この本を読んで欲しいなぁ・・と思ったら
麻生太郎ってこの本を読んでるそうですね。
記事がネットに出てました。
話が外れましたが・・。
阿川弘之の提督三部作完結編のこの作品に込められたものは何だろうか?
先人の知恵や志、生き方はきっと我々の血となり肉となるエネルギーに
満ちてるのではないでしょうか?
誰もが特別ではない人生
この舵取りは誰の為にあるのか?
そう問い掛けてると思います。
歴史は繰り返すと言いますが
反省のない今の政治家も同じ間違いを犯すのではないだろうか?