風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『悩む力』 姜尚中

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生きてると悩むこと多いよね。
時が経てば時間と共に悩みは消えるのかと思うと・・
また新たな悩みが生まれる
そんな真っ只中ですがこの本を読んでみました
確か2008年ベストセラーランクに入ってなかったっけかな?
如何に多くの人が悩んでるかって事ですよね。
さて内容ですが
夏目漱石マックス・ウェーバーの言葉や小説を元に
「私」「金」「知性」「青春」「信仰」「労働」「愛」「死」「老い」というテーマについて
悩みといかに生きていくか事を綴った本ですが
誰しもが同じ事で悩むんだなぁ・・この姜さんも同じ事考えてたのかぁー
夏目漱石マックス・ウェーバーに姜さんが感じた事を
私は姜さんに感じましたね。
科学万能の中で全てが解明されたと思ってる人間は
実は自分の心が一番分かって無いのではないでしょうか?
日本の自殺が昨年も3万人を超えておれで
12年連続で先進国ブッチギリ1位だそうですが
科学や豊かさでは解消できない謎があるからですよね。
悩みって思うと生きてる歴史とも思えるぐらいです。
最初の「私」って何なんだろう?そんな自我に苦しんだ学生時代
そんな中でお互いの自我は自分を守りたい、主張したい、否定されたくない
その感情は相手も同じなんですよね。
悩みの中から生まれた心からの叫びや理解は
深く刻まれてるもので
そんな感情を今でも覚えてるものです
何だか懐かしいなぁ。
他にはなるほどと目から鱗だったのが
「愛」ってテーマで
私は少しの思いやりこそ愛だと思ってたんですが
この本では愛とは、そのときどきの相互の問いかけに応えていこうとする意欲のこと
愛のありようはかわる。
幸せになることが愛の目的ではないなど・・
ムムム。なるほどそう言う考えもあるんですね。
確かにどんなリアクションでも応える意欲がある間は愛があるのかもなぁー