風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『武士の家計簿』

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キャッチコピーは「刀でなく、そろばんで、家族を守った侍がいた。」
なるほど武士の美学や文化からすると
意外なお話ですけど
現実の暮らしにはお金も必要なんですよね。
浅田次郎さんのエッセイに東京では江戸時代
武士が人口比で3割だったかな?も生活してた為に
粋で宵越しの金はいらない的な文化があり
今もそれが粋であると書いてました。
そんな武士の文化ではなく
地に足のついた武士で
加賀藩の「御算用者」を担っていた猪山家。
その猪山家の借金返済に一家を挙げて奔走する姿
中でも息子、成之の教育はお金を通じて誠を教える姿
金かね言うと一見下品になりそうだけど
金を通じて生きることの真摯さを表現した姿は
まさに武士の生き様ですね。
要は魂の問題なんですね。
真摯にお金と向き合うことで見える誠実な生き方ってあるんじゃないかな?
それは今も周りを見渡すと当て嵌まりますね。
思わず姿勢を正してしまうなそんな映画です。