風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『冥土めぐり』 鹿島田真希

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『冥土めぐり』と『99の接吻』二編
いずれも家族への呪縛を描いてます。

過去に執着する母の呪縛から逃れられない主人公
何とも重く澱んだ世界なんですが
少なからず自分にも血の繋がった逃れられない
宿命みたいなものを感じることがあるな・・。

それを負担で不幸に感じるのか?どうなのか?だけど
どうなんだろうね?

作品中にあった
本当の拷問とは
「・・希望も未来もない人と永遠に過ごすことだと・・」
未来や希望がないってどうなんだろう
希望や未来が想い描けないってことなんだろうけども
それは心のあり方次第なんだろうな

主人公の不治の病の夫の日常と母親が
対比されてて明暗が浮き立たせる。


『99の接吻』は三姉妹のお話だけど
これもまた同様な息苦しさ。

執着とは何だろうか?
血縁って何なんだろうね?
それがすべてじゃないのはもっともだけど・・
その不合理で情緒的圧迫感のある憎悪や嫌悪って怖いなぁ。

逆に自分が誰かの負担になることもあるのだろうか?
何とも宿命めいた呪縛ってキツイな。
心に圧し掛かるどしようもない事と
どう向き合いどう生きるか?
希望ってものはその先にきっとあると信じたい。