風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

【2014年 読んだ本 ブック アワード】

昨日の映画アワードに引き続き
今日はブックアワード

週一でアップしてたので
漏れたおしい本もありますが
アップした51冊からエントリーとしてー

【2014年、最も心を動かされた賞】

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 村上春樹
印象に残った言葉。
「人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。
それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。
痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繋がっているのだ。
悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、
痛切な喪失を通り抜けない受容はない。
それが真の調和の根底にあるものなのだ。」


インパクトありました。
不夜城』 馳 星周
強かに生きる彼らの生は
自分の心にあるであろう眠ってるものを浮き彫りにします。
ルノアールにしかない世界ってものがそこにある。

『怒り(上)』 『怒り(下)』 吉田 修一
感情と言う得体の知れない魔物に成す術もなく彷徨う人
そんな中で一筋の闇を照らす光に出会う。
そんなにも信じることは尊い


【生きる糧になりました賞】
『私とは何か 「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎
人間は分けることが可能な存在であって
人間は対人関係ごとに複数の顔を持っており
一人の人間は複数の分人のネットワークによって成り立っている。
そして個性とは、その複数の分人の構成比率によって決定されるという考えに共感

『NHK「100分de名著」ブックス アラン 幸福論』  合田 正人
私も日々大事にしてることで
「喜びは行動と共にある」
その幸福を求める行動によって得られるものであるって部分は同感です。

『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』 堀江 貴文
生きること働くこととは何なのか?
金の亡者的な誤解を覆し本質とは何か確信に迫る本なんですよね。
仕事だけじゃなく生き方そのものに繋がるキーワードの数々
人生に転がってる切っ掛けって大事だなぁ~

『ああ正負の法則』 美輪 明宏 
  逃れられない宇宙の法則に沿って人は生きてるのかも知れないですね

『悩むが花』 伊集院 静
「”正論”なんて発想はイカンよ理不尽で行きなさい」

『帝国ホテルのおもてなしの心』
忘れたくない日本の文化ですね。


【もっと知りたい世界再発見賞】

『風を見にいく』 椎名誠
目に見えるような実態を持たずして
確実にありながらも永遠に変わり続ける。
そんな風の広がりをイメージすると
自由になれたようなそんな気がします。

『ガンジス河でバタフライ 』 たかの てるこ
自分と自然に対話することになる旅っていいですねぇ~

小澤征爾さんと、音楽について話をする』 小澤 征爾 / 村上春樹
一流の楽団を纏めるには
音楽を理解したり振る技術じゃないんですよね
時に孤独であり体力や気力も
当然ながら大事な要素であると共に人としての魅力ってものが大事ですね
人間力ですね。


【生きるっていいな素敵な物語賞】

ホテルローヤル』  それぞれに人生に真剣に直向きに生きるっていいな。
世界から猫が消えたなら』 川村 元気
生きとし生きるものの有限性に気付き
全てが愛おしくなるような温かさに気付く素敵なファンタジーでした。

『島はぼくらと』 辻村深月
時には穏やかな凪の海
吹き荒れる風の中
物語りはそんな人々の生きてる生活ってものを想像させ
島の素敵な暮らしの息吹を感じることが
最も心に響いたなぁ~


【大人の事情ありますわ賞】

『雨のなまえ』 窪 美澄
どれもこれも印象的で衝撃的
罪とは何なのか?
正義とは心に何を齎すのか?
摩訶不思議な心の仕組みと支配を目の当たりにします。

『女のいない男たち』 村上 春樹
ネガティブな話でありながらも勇気が湧くような大人の事情もあるよね。

『ラブレス』  桜木 紫乃
印象的な言葉。
「・・風の吹くように 軽やかに明日へ向かう あっさり昨日を捨て 捨てた昨日を惜しまない・・・」
そうなんですよ人生そんな時期もあるものです。

『幸福な生活』 百田尚樹
この強力な破壊力あるオチ
心が恐怖で震えること間違いなし。^^;

『火口のふたり』 白石一文
こんな台詞があるんですがー
「もうこの先には一歩も進めないような心地に陥った。
これこそが自分が本当に求めていた結末なのだと心のどこかで
喝采を叫んでいたのではなかったか」
分かるなぁー落ちていく美学。


【ベストエッセイ賞】
『その後とその前』 瀬戸内 寂聴 さだ まさし
分かろうとする姿勢って大事ですよね。

『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス』   北尾 トロ
そんな真面目なことをふざけたような体験によって学ぶ
人の機微って面白く世はまだまだ捨てたもんじゃないね。
その気になればいろんな冒険は出来るもの。

たいのおかしらさくらももこ
日常がこんなにも面白い世界があるんだなと気づく・・

ーーー以下エントリー作品----

どれも表題で思い出す数々の本
私の血となり肉になって日々を暮らせていけるのは
この本のお陰です。
ありがとう~


『こうしてお前は彼女にフラれる』  ジュノ・ディアス

著者ディアスは後書きでこう書いてます。
「きちんと親密さを感じて育むことができない、という男性たちについて語る、これ以上の方法はないからですよ。
浮気とは親密さを避けるためのものなんです。
ちゃんと感じたがらない、人とつながりたがらない、相手のことを想像したがらない男たちを示すための、
話として面白い、ものすごくあからさまな方法なんですね」。


『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉
ギフが言います
『人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。
でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ』


『「思考」を育てる100の講義』 森博嗣
ちょっとクスっとするツボと思考のヒントって
案外面白いし自分の思考を広げてくれる
頭のストレッチとなりますねぇ~


『恋愛合格! 太宰治のコトバ66』 高野 てるみ
人生において恋愛ほど
人の人生を左右することってないですよね。
恋愛に生き恋愛で命を落とした彼の生き死にを思うと
恋愛を語る言葉の一つ一つに重き響きがあります。


『おじさん追跡日記』 なかむら るみ
私もおじさんと呼ばれる歳になっちゃったけど
自分も魅力あるおやじになりたいもんです。


池上彰のやさしい経済学―1 しくみがわかる』 池上彰
ニュースなど経済でよく名前を聞くことのあるアダム・スミス
マルクスケインズフリードマンなどの人名や基本思想
需要曲線などのワードと絡めて基本な思想仕組みを理解すると
ニュースや世界の出来事がもう一歩深く考えれるよね
知や情報の豊かさは人生をより豊かにするんじゃないかな?


『社会人大学人見知り学部 卒業見込』 若林正恭
エッセイは等身大でありながらも"ハッ"とする感嘆の瞬間
何か閃いた幸せな気持ちになるものですね。


『九月が永遠に続けば』 沼田 まほかる
誰もが接したことのある嫌な感情や
ブラックな想像によって塗り潰したくなるような気持ち
人生にはありますよね。


『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤
そこで義理人情や筋を通す男達の姿は
ある種、勇気に似たエナジーを感じますよね。
企んだ悪は滅び勧善懲悪の世界時代は変遷するけど戦ういい男は
どの世界も共通して存在するものですね。

『タク的想像力のリミット: <歴史・空間・交流>から問う 』 宮台 真司 (監修 ) 辻 泉(編集) , 岡部 大介(編集), 伊藤 瑞子(編集)
論理的で納得出来る学術にまで高めたオタク論は興味深い。
時代が見えて来ました。

『許す力 大人の流儀4』 伊集院静
「人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている」

『青天の霹靂』 劇団ひとり
タイムスリップして自分の人生の謎となってる
親父さんや母親を接することで心情を理解する晴夫
人生が動き出す瞬間が素敵。


『廃墟建築士』 三崎 亜記
非現実的な話しですが巧みな設定や表現によって
リアリティを持ちつつ展開される短編は
空想の持つ楽しさクリエイティブの喜びを刺激するもの

『鎮魂歌(レクイエム)―不夜城〈2〉』 馳 星周
普段は露呈しないかのような裏社会であっても
表社会となんら変わらない
渦巻く貪欲な世界人の善ってものの儚さと危うさはスリリングでもある。
危険な魅惑ってものかな。

『シティマラソン近藤史恵あさのあつこ三浦しをん
走ることに想い重ね
走ってる最中は達成すること、道中を楽しみ
走った後に達成感に浸る。
走ることに似た人生は捨てたもんじゃないね。


『うまくいっている人の考え方』 ジェリー・ミンチントン
周期的に自己啓発本を読むことにしてるのは
日々に慣れてしまいマンネリリズムに陥ることで
挑戦を拒み刺激を避ける心に喝を入れたいのと。

さるのこしかけ』 さくら ももこ  人生楽しもうって気になるから不思議なものです。

『サイバーセキュリティ読本』 一田和樹
軍事施設や原発までハッキングされる世の中
受け売りですが裸で歩いてるようなものらしいですね。

本能寺の変 431年目の真実』 明智 憲三郎
   定説よりも真実に近いんじゃないだろうか?

『短編を七つ、書いた順』 片岡義男
  日常の美しくもあるシーンは今も健在

『隣のアノ人との付き合い方がわかる! 47都道府県 ケンミン性のヒミツ』 山下 龍夫
 県の数だけ個性もあるものです~

君たちに明日はない』 垣根 涼介
  ”イメージなのだ相手の立場になって付き合えるか”どうかですね

『悩んだときは哲学者に聞け!』 小川仁志
人生のQ&Aを30人の哲学者の言葉を引用しての回答が嵌り
人の営みは普遍的で奥深いものですね。

『首折り男のための協奏曲』 伊坂幸太郎
  さっきまで同じもの見てたのに違って見えるから不思議

『ありふれた愛じゃない』 村山 由佳
  それこそ人生で求むものなのかも知れないですね。

『七つの会議』 池井戸 潤
将来を開く扉はかならずあるんじゃないかな。

『聞く力―心をひらく35のヒント』 阿川 佐和子
聞くって大事な作法それからどう返すのか?
 生きていくのに必要なスキルです。