太平洋戦争前、福原聡子は貿易会社を営む夫の優作と暮らす。
優作は、満洲で知った国家機密を持ちだそうとする。
事情を知った聡子は“スパイの妻”覚悟で夫と運命を共にするが・・・。
第77回ヴェネツィア・コンペティション部門銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞
命辛々の二転三転のストーリー展開はスリリングで引き込まれながら
聡子だけじゃなく観てる方も疑心案義になる展開。
優作は何者なのか?
知り合いの憲兵はどこまで信用していいのか?
福原聡子はその裏をかく事が出来るのか?
誰もがギリギリの戦時の中で夫との計画は果たして上手く行くのか?
聡子が「お見事!と叫んで倒れてしまう」シーンでは
こちらもお見事に腑に落ちて
エンディングでまたもお見事!
ひと捻りもふた捻りもある流れは想像を刺激し唸らせる。
俳優、脚本、構成の勝利だと思うな。
お見事!