風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『私たち、まだ1回も人生を生き切っていないのに』 小林エリコ

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いじめと裏切り、ひどい扱いを受けて4度の自殺未遂
精神障害者である著書の今を生きるエッセイ。

惹かれるタイトル読み。
小説と勘違いして読み始めましたが
時系列になっててエッセイを超えて
小説としても成立しそうな剥き出しの人生。

死にたくなるような絶望の夜って
誰しもがあると思うんですが
客観的にどうやって生き延びたのか?
そんな気持ちを忘れてたな。

読んでると、心がざわつく
絶望しながらも、人に合いに行き
繋がりを求め、新たな場所へ行く著者の姿

生きてることでしか見れない風景の話に心を撃ち抜かれました。

絶望の先にはきっと笑顔があると信じてみたくなる本。