風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『イルカ』 よしもとばなな

東京を離れて、駆け込み寺の助っ人をする小説家キミコ。
その後、友人の別荘の管理中に妊娠していることを告げられる
繊細な人間関係に・・・。
 
入院中と退院して読んでた作品なのもあってか
この状況が物語に嵌る。
 
人との距離感って非常に難しい
家族であろうと家族になろうとする人であっても
気心の知れた友人や社会とも躓きそうなる。
 
共に何がお互いにとって心地よく幸福なのか?
私も今でも迷うことがある。
 
一般的に認知された仕組みでは解決しない距離
顔が違うようにそれぞれの距離感の組み合わせ
時と共に関係も変わる中で
無数の解がありますもんね。
 
それは悩ましいわけですが
模索するのが人生なのかな
 
物語でしか伝えられない
心と心の繊細な関係に安堵し救われた。