風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『かか』 宇佐見りん

19歳のうーちゃんの家族は浮気して実家に戻ったとと(父親)かか(母親)は
病み荒廃した家庭に暮らす
うーちゃんの葛藤とかかへの想いの先には・・。
 
幼き頃には完全無欠な存在であった親が
実は信じてる完全なるものがそうではなく
弱さや矛盾をも持って生きる存在となると
見えて来なかったものが突き付けられる。
 
受け入れ難い、苦しみは産まれた時のようであり
しかし安住の地へ帰ることは出来ないのか
 
葛藤と苦悩の中で熊野への旅立ち
心の原点にあるものへと・・。
 
世界は輪廻するのだろうか。