風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ザリガニの鳴くところ』

ノースカロライナ州の湿地帯
青年が変死体となって発見される。
容疑者となったのは湿地帯で暮らす少女カイア。
法廷闘争と彼女の半生とは・・・。
 
自然に善悪はなく、生き抜くことに全ての力が注がれる。
自然の法則と同様に親からの虐待や家族との別れを乗り越え生きた彼女
 
判断を下す陪審員は好奇の目で見て来た住民
彼らは差別や偏見という人間の善悪の基準の上に成り立つ仕組み
 
しかし後から考えると伏線となったワード
不利な仕組みをも有利にする魔術のような流れ
 
そんな悪意に満ちた世の中にも
数人の手を差し伸べる人達の尊さ
 
彼らの温かさによって救われる心
素敵な余韻も残しつつも引き締まるラスト!
 
人よりも圧倒した存在の自然にも感動する。