風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「葉隠入門」 三島由紀夫

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「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」という一句は
あまりにも有名ですがこれが書かれた時代は
元禄宝永の華美な風潮を背景に書かれた逆説的な意図を持つ
まさに現代日本の背景に酷似した時代だと思う
三島由紀夫が昭和42年に解説した本は
時代が過ぎても色あせる事ない
日本国の魂や文化とも言える
普遍的なものが存在するからだろう。
本文にある「合理性の名の下に本心を偽っていないか?」って解説には
正直ドッキとする一文に感じたなぁ・・。
そんな身近な言葉が書かれてる本文には戒めと新たな糧となる話だ
他にも・・。
・いろんな事態を、まえもって検討しておくこと
・あやまちのひとつもない人間は、信用できない
・水増せば船高し
・自分の定見をもたないこと
・平生の心がけ
・損得だけで、物事を判断してはならない
・人を超えよう思ったら自分を批判させること
・一念一念とかさねて一生
・むかしはよかった、となつかしがってばかりではいけない
・人間一生、まことにわずかの事なり・・など・・。
ここにある心に共通する教えは
生きるってのは生存するだけではないって事
志の上に生きるって事は充実した至福な人生過ごせる
情熱的な言葉と三島由紀夫の生き方が心に訴える本でした。
普段の生活で忘れてる大切な事ないですか?