若き時代の光と影と言うか
鬱々とした閉塞感、焦燥感を上手く表現してましたね。
国や時代背景が違っても同じ様な魔の空間に迷い込むものなんですね。
魔の空間はいつしか通り過ぎ
日常と言う穏やかな凪に包まれる
その凪と嵐の間には何がるのだろうか?
主人公は失恋や就職、自転車競技をトリガーとして現状を乗り切る。
中でも自転車乗りのアメリカ人がイタリア人に憧れイタリア自転車チームに
好意を持ち裏切られたりってシーンは何だか滑稽な一面もあるけど
そんな感じで幻滅して現実を悟る瞬間ってあるんですよね。
今、考えて見るとそんな事の繰り返しかな?
でも経験した事で心は同じ位置ではなく
スパイラルに上昇して違う風景を感じ見る事が出来る。
失敗する事を恐れて挑戦する心を忘れてないですか?
どんな結果でも何かがそこにある・・。
今の自分は直向に生きたあの頃に負けてないのだろうか?
そう心に問われてる気がしました。