風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『島はぼくらと』 辻村 深月

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瀬戸の島に暮らす4人の高校生を軸に
都会から逃れてやって来たシングルマザー
昔から暮らす人々や
高齢化や少子化による現代の島で暮らす日々・・。

私も瀬戸内に暮し子供の頃から
趣味の自転車や釣り、キャンプに海水浴
歳月を経ても日々事ある毎に訪れる数多くの島々。

いい時に訪れる訪問者としての自分は
分かったように感じていたけど
その島で生きる生活ってものを
見落としていたのかも知れないな。
そんな事を読みながら考えてました。

そこにある暮らしは
それぞれに背負った背景によって様々ですが
人の心に多大な影響を与え
心や体を育むことは
嘗ても現代も変わりないものなんですよね。

私が今も深く記憶されて忘れる事が出来ない事があったのを思い出します。
それは自転車で島を訪れパンクして予備チューブを使い果たし
修理パッチも底を尽き万策、尽き掛けて困ってた所に
おじいいさんが声を掛けてくれて
おじいいさんの軽トラに乗せて貰い運んで貰った思い出が
今でも感謝の心と共に思い出します。

ちょっと物語と話が逸れちゃったけど・・
島の暮らしを背負う大人たちの生き方と
故郷を巣立つ高校生の心を想像すると

いい時に訪れる訪問者では分からない
人々が何を話し何を笑い苦しみ悲しむのか?
暮らすこと。

時には穏やかな凪の海
吹き荒れる風の中
物語りはそんな人々の生きてる生活ってものを想像させ
島の素敵な暮らしの息吹を感じるな。